ぎいいいい
ドアを開けるとまた暗闇が支配する世界。
シンゴとカイザーが廊下の真ん中を駆け抜ける
ぐっちは左、しもるは右の壁伝いを駆ける。
「食らいやがれ!」
シンゴの改造クロスボウから矢が連射される。
「弓矢は苦手なんだがな」
そう言いながらも弓を打ちまくるカイザー。
結構当たっている。
「炎の王イフリート、炎の渦を巻き起こせ!」
ぐっちもそのレベルにはありえない高レベルの魔法を発動させる。
「よっしゃ!地下一階は制圧や!」
しもるは高らかに叫んだ。
「お前何もしてないやないか!」シ
「これくらい言わせてくれなカッコつかへんやん」し
地下二階への踊り場
「ギルドのメンバーの待機所と幹部の部屋があるくらいや」
カイザーの言う通り、広めの部屋には暗殺者が大量に待ち構えているような気配を感じる。
「ランタンの油と酒をありったけ投げ込んでくれ!」
ぐっちがささやく。
「よっしゃ」カ
ぐっちのかばんに大量に入った油を踊り場から大量に投げ込む。
「炎の王よ!激しい業火となり、焼き尽くせ!!」
イフリートの魂球から発動された精霊が地下二階で激しく舞い上がる。
ファイアストームの魔法はフロアを火の海にした。
さらにぐっちの油で炎は激しさを増す。
阿鼻叫喚の世界がギルドで広がっている。
「ぐっちの作戦は相変わらずえぐいなぁ・・・」
しもるがそう言うのも無理はない。
全滅である。
ぎいいいい
「あいつは俺が殺るわ」
カイザーが開いたドアに向かって駆ける。
足音もなく、奥のドアについた瞬間に決着はついていた。
まだ息の残っていた唯一の人間
アマのアッサシンギルドを混乱に導いたギルド長を一撃で葬り去った。
「すべてはラッキーなんやでぇ、マサユキ」
アッサシンとの決別を告げるかのように、妙な教義をギルドの中心でつぶやいていた。
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