それから二ヶ月後
「アマの城に来るようにってアマから使者が来てるで」
母親から手紙を受けとる。
明日城に来いと書いてある。
めんどうくさいな。
でもアマも久々だし行ってみるか。
翌日
アマの復興は早いなー。
もう家とかバンバン建ってるぞ。
アマが元の町に戻るのも遠い将来では無いな。
そうそう、さくらにアミュレット返しにいかにゃならん。
ウィザーズギルドに行き、カイザーの分のと合わせた2つをさくらに返却する。
しもるは何処行ったかわからんからな。
その後、そのアミュレットはさくらの行ったとおりプレミアが付き、高く売れたそうだ。
ウィザーズギルドを出、アマのガッセ城に登城する。
何されるんだろ?
門兵に声をかけたら案内役が現れて、案内しますのでついて来いと言う。
しぶしぶついて行く。
一体何のようなんだ?
ひょっとしてぐっちと共謀して国家転覆しようとしてただろ!とか言われて捕まるとか?
捕まるだけならまだしも死刑とか・
嫌すぎる。
嫌すぎるぞ。
せっかくみっちゃんに貰った命をあっさり捨てるわけには・・・
逃げよう。
壁を登ろうするが、いかんせんシーフ技能が無くなっているもんで、壁にへばりついた状態で発見される。
「何してるんですか?」
「やっぱ壁って登れないもんですねぇ」
「当たり前ですよ」
仕方なくついていく。
連れていかれたのは謁見の間。
王に会う部屋だ。
「国王陛下のおなーりー」
一応頭を下げる。
「おいおい、何ガラにも無い事してんねんや〜」
何処かで聞いた声がする。
顔を上げるとそこにはしもるが偉そうな服を着て立っていた。
「お前!何してんねん!」
「え、俺国王になってしもーてん」
「は?お前とうとう頭沸いたんか?」
「いやいや、実は俺王子やってん、ま、あの時の職はドラゴンナイトやねんけどな、嫌になって逃げ出した時に自分等に会ってさー」
「正直混乱してるわ」
「で、ぐっちに親父と兄貴殺されてな、俺が継承権第二位やったもんで王にされてしまった訳」
「カイザーは知ってるんか?」
「先週ゆーといたで、褒賞も渡したし」
「何を?」
「王城御用達の看板、店やるからってさ」
「なるほどな」
「で、シンゴにも渡さないかんしさ、聞いたらレベル無くなったって言うからさ、ウチで働かね?いい役職つけるし、俺としては騎士団長とか俺の補佐役とかと思ってるんやけど」
「仲間殺した褒賞?ご辞退申し上げる」
「かー、カイザーも同じ事言いやがるねんなー、じゃあさ」
「は?」
「王城直属の冒険者やらへん?」
「は?」
「城からの依頼やし、人殺せとか無いしさ、気楽にレベル上げたらエエやん!報酬は安いけど仕事はずーっとあるしさ!嫌になったら辞めたらいいし、やりたい事見つかったらそっちいったらいいし!」
「・・・好きな時に好きな依頼だけ受けて良いなら引き受けよう」
「ホンマ!よっしゃ!ほんだら頼むわ!」
これがすべての誤りの始まりだった。
「何でこんなにギャラ安いんじゃ!」
王直属の冒険者のギャラの安さに悩み
「お前俺からどんだけボッたら気が済むんじゃ!」
カイザーの店のぼったくりに悩む人生が待っていた。
あいさけくえすとより前のおはなし
シンゴ 23歳
カイザー 22歳の時のおはなし。
冒険はここからはじまりましたとさ
おしまい
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