シンゴのつぶやき





去年つぶやきで
みいのがケンタが帰った後に号泣した話を書いた。


ケンタに涙を見られたくないから別れるまで涙をこらえてって話。



今回はその後日談でもつぶやくことにする。




今年の2月オフ前にケンタが再度来たときには泣かなかったみいの。


2月オフに逢えるし。

泣きはしなかった。

ちなみにバレンタインの時だった。



その時にみいのはバイオリンを始める事になっていた。


頑張れば8月に発表会に出て、一人で演奏出来ると言われたらしい。


なんの因果かケンタも子供の頃にバイオリンをやっていたらしい。


ケンタも昔を思い出したのか、みいのにひとつの約束をする。




何があっても発表会を見に来ると。


だからみいの頑張れとケンタはみいのに言い東京に帰った。




みいのは頑張った。


親からしたらひたすらマイペースに見えはしたが頑張った。


甘えん坊のみいのが1人バイオリンに向かった。


他の子は嫌々通うバイオリン教室ににこやかに通った。


先生もその姿を喜び、長めに指導してくれた。




休憩させることも忘れるほどに…


遊びたいのを我慢させられて家でも練習した。


お父さんもさっぱりわからない音符も覚えた。



とにかく頑張った。



きっと親のためでも祖父母のためでもなく、


ケンタとの約束を守るために頑張ったんだろう。


初めて親に誉められるためではなく、誰かに褒めてもらうため。


そして自分の為に。




発表会前日


4ヶ月前の子供に対する約束を守り、いよいよケンタが来た。


恥ずかしがりながらプリキュアのグッズを俺と買ったケンタが。


そのグッズを車に隠したケンタ。



しかしみいのも隠している。


明日着るドレスを。


ケンタにびっくりしてもらうために。



やって来たケンタをみてテンションMaxのみいの


しかし明日は早くリハーサルが始まるため、先に眠らされた。


嫌々ながらあきらめて先に眠りについた。




当日

みいのは自分の着るドレスをケンタに隠して控え室に消えていった。



ケンタと俺は席についた。


周りを見渡すとブーケのような花束を皆が持っている。



ヤバい!

みんなこんな小さな発表会でコンサートばりに演奏者に花束渡すのか!




俺も嫁もはじめてなので知らなかった。



他の皆が貰って、みいのだけなかったら






確実に泣く。





あと20分か


さらに具合の悪い事にみいのの出番は1番目


みいのが全演奏者の中で一番新人だからな。



猛ダッシュする父


近くの花屋で2000円の花束を買い、嫁に電話する。



花を用意したからケンタが渡してくれと頼んでもらう。



快諾するケンタ。



みいのの演奏にギリギリ間に合い、ビデオ録画する父



伴奏する為にみいのと同じステージに上がる母



祖父母とともに珍しくおとなしくしている妹。



花を用意して演奏を待つケンタ。



すべてはみいのの為に。



母を従え、袖から出てくるみいの。


ぎこちなく挨拶し、この4ヶ月の成果をすべて出しきるみいの。




きらきら星でこんなに感動すると思わなかった。



演奏が終わり、袖に帰ろうとするみいのを待つは花束を持ったケンタ。


驚きまくるみいの。


大事そうに花束を抱えて俺とケンタの所に帰ってくる。



ケンタがみいのを手放しで褒めたその時




安心しきったんだろうなあ




褒め言葉が心まで届いたんだろうなあ。




みいのは産まれてはじめて




嬉しくて涙を流した。


涙を見られたくないから急いで外にでて泣いたらしい。





お父さんは空気読めるからな


その花束はお父さんが買った事は一生ナイショにしておいてあげるよ。


最後にもう一度ステージに上がり、
コンクールで優秀賞をとったすごい子とか、大人に混じって合奏をするみいのをみてお父さんは


あの甘えん坊で、寂しがりやて、すぐ緊張する娘ではなく



1人の男の為に頑張る女を見た。



女の子ではなく女性だったわ。



最後に先生から花束を全員が貰える。

みいのはこれをずーーっと楽しみにしていた。


みいのから何度も「全員花束を貰えるんだよ」って嬉しそうに話してきたからな。



2つの花束を持って喜んでいると思ったんだが、車に乗るときにあれだけ楽しみにしていた先生からの花束を持っていない。



みいのにきいたら

「ばーばにあげたの」


なんで?あんなに楽しみにしてたのに


そしたらみいの


「みいのはね、ケンタにいちゃんから花束をもらったからいらないの」



お父さん、将来みいのが結婚するとか彼氏出来たって言っても動揺しないと思うわ。


だって今すでにそのオンナの感情に驚いてるんだもん。




みいのの発表会はみいののバイオリンを聞く場ではなく


お父さんの、将来のリハーサルだったようだ。



家に帰って、ケンタからプリキュアのグッズを貰った時



やっといつもの子供の顔に戻ったわ。



そのプレゼント、お父さんがケンタに進めたんだぜ。



まだまだお父さんの手の上だな〜





とでも思わなきゃ寂しくなる一日でした。




ケンタ、ありがとう。








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