「でも」
「・・・」
外の景色を見るのをやめ、美久の顔を見てこう語り出す。
「それでも僕は美久と愛しあえてよかったと思っている」
赤くなる美久。
「美久を彼女に出来た僕は世界で一番の幸せ者だと信じてる」
「あ・・・」
「どこに行けなくたっていい」
「やれなくたってかまわない」
「・・・」
「僕の横に美久が居た事が」
「そして美久の横に僕が居られた事が」
「・・・事が?」
「たとえその思い出が一瞬の輝きでしかなくったって」
「・・・」
「それでも僕は美久との思い出を持てて幸せです」
「・・・」
「美久を世界一愛しているし」
「美久を愛している自分も大好きだ」
「・・・あ、あ、あ、ありがどー」
美久は号泣してしまった。
「それに僕は信じている」
「な、なにを?」
「美久はこれからも治療を頑張る事を」
「僕のために生きる事を止めようとしない事を、信じているから」
「うん。頑張るよう、シンゴのために頑張るよううううう」
「とりあえず泣きやめ」
「無理だよう」
「泣きやまないと・・・キスできないじゃないか」
「このままして欲しいよう、泣きやめないもんー」
なるほど、泣きやもうと努力はしてたんだ。
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