第三章
なんなんだろうなあ


退院して数日後、
琴乃さんの彼氏の相談メールを受ける。
こういうのは得意分野だ。
何でか昔からね。
でも自分の事になるとからっきしだめ。

兄の友達らしい。
一番難しいな、これ。
だって、別れたりするときややこしくなるもん。
兄の事考えて別れたくても別れられなかったり、
逆に、男が連れの事考えて別れられなくて困るとか。
おれも旅人の妹に手をつけなかった理由がこれ。
かわいく手料理も出来て、俺のこと気に入ってくれてても
やっぱりだめ。
男として、それはしちゃいけない事。

琴乃ちゃんの男はオッケーらしい、すげーな。
一応、警告しておく
「進むも引くも難しい恋愛だよ」
返ってくる
「よく考えたから大丈夫ですよ」
………
たぶん…
奥のほうまで理解されてないんじゃないかなあ。
まあ、男が何とかするだろう。
年上だしね。

数日後琴乃ちゃんからメールが来た。
「私の書き込みのメルアド書いてる分を消してください」

いや良いけどどうしたんだろう。
気になって尋ねる。

「変な男からジャンジャン電話やメールが来るんです」

ああ、これはウチじゃないな。
多分勝手に書き込まれたな。
出会い系サイトとかなんかに。
「今度電話かかった男に聞いてみな」
一応そう言う。
それが一番早い。