何故だ。
この子は何故ここまで苦しい人生を送らなければならないのだ。
親にも言えない事。
友達にも言えない事。
そんなに辛い悩み。
可哀想では済まない。
済ませられない!
「今から、行っていいか」
時間は夜中の1時。
「え?」
「抜け出して来い」
「??」
「今から車で飛んでいく」
「…」
「だから、出て来い」
「うん」
「それまでは…泣くな」
「がんばる」
飛ばした。
飛ばしても40分は掛かる道を30分切って行った。
捕まったら一発免許取り消しのスピードだ。
リミッター目一杯まで、夜の阪神高速を駆け抜ける。
車も苦しいってうなってる。
頑張ってくれ、もう少しだけ。
車を励ます。
久々に神に祈った。
今日だけは、捕まえないでくれ。
止まってる時間がないのだ。
少しでも早く、辿り着きたいのだ。
神が人を幸せに出来きれない部分を、
人間が助け合うのだ。
そんな時に鉄槌が必要か?
不必要なら
もし不必要ならば…守ってくれ!
祈りも聞き入れられ、
到着し、夜景がきれいなところに車を止め、
号泣するけーこをなぐさめた。
その中で俺は
「この子だけには中途半端な気持ちでは付き合えない」
そう思った。
そして、もう後には戻れない恋愛をスタートさせた。
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