電車は豊岡を越え、城崎温泉へ到着。
乗り換えて竹野駅へ。


「少し歩くぞ」


11時を越えた夏は暑いが、バスもしばらく無いので歩く事に。


まぁそんなに遠いわけではないからな。



海岸に到着。


「海だ〜!」


珍しくはしゃいでいる海南。


「星野君、砂浜だよ!」


「そうだな」


「星野君、波だよ、波があるよ!」


相当ハイテンションだ。


海南が辺りを見回している。


「で、入場料は何処で払ったらいいの?」


「いらないよ、車だったら駐車場代要るけど」


大きくなって初めて海に来たら、こんな質問が湧くのか。


「とりあえずおじさんのところに行こうか」


「うん」


おじさんの海の家に行く。


「砂だ砂だ」


砂浜を歩く海南はそれだけで嬉しそうだ。


「観登!4番さん冷やし中華は!」


「まだだよ〜ぅ」


「オーナー、僕、中に入りますわ」


「おう、頼んだ」


雄一郎が天性の仕切りで店を回している。


しかしさすがに日曜は忙しそうだ。


他の海の家の客を完全に取り込んでいる感じがする。


「田原君、頑張ってるね」


「そうだな、少し時間を空けようか」


「うん」


とりあえず日焼け止めを塗り、砂浜を散歩する。


「天気でよかったね」


「ああ、昨日まで雨だったからな」


岩場でちいさなカニを獲ったり、流れてきたごみとかを見たりした。


「ハングル文字が書いてるよ」


「韓国あたりから流れてきたんだな」


「本当に海で繋がってるんだね」