「去年の学園祭だって、クリスマスの時だって、修学旅行の時だって、夏の海だって・・・いつだって星野君はそばに居てくれて」
「居ただけだよ」
「そばに居て、やさしい言葉、かけてくれたんだよね」
「覚えてない」
「私はね、全部覚えてるよ」
「もし言ってたとしても・・・そんなくらい気にすんな」
「その気にすんなが私の心を癒してくれたんだ」
「そんなこと無いと思うがな」
「学園祭の時もね、皆に囲まれて困ってたら星野君がさっと現れてね、ドラマの主人公みたいだなって」
「そんなに良いもんじゃねぇ」
「クリスマスもね、うれしかったよ」
「年が変わってからだったけどな」
「修学旅行も楽しかった、雪祭りも行けたし」
「山本がOK出してくれたからな」
「星野君、本気で私の事叱ってくれたし」
「当たり前だ」
「ねぇ星野君」
「何だ?」
「私ね、去年のクリスマスからね、星野君の事がね」
海南の口に人差し指を当てる。
「星野君?」
「その先を女の子に言わせちゃ、いくら俺が女苦手だからって言っても、あまりに卑怯すぎるからな」
「え?」
「そこから先は俺が言うよ」
「え、え?」