翌朝
5時に目が覚めた。
産まれて初めてだ。
女嫌いのこの俺が・・・
女と二人で一緒に登校だとはな。
約束の時間は8時
まだあと3時間もある。
・・・
不快とは言わないが。
なんか複雑だ。
・・・よく考えたら美幸とは一緒に行ったこともあるな。
すっかり忘れてた。
女として見てないからだな。
いよいよ家を出なければいけない時間
普段こんな時間に出ないぞ。
自転車に乗り、いつもは夕方に行く病院の前。
見慣れた人間の、見慣れない姿に照れながら声をかける。
「待たせたか?」
「ううん、なんだか朝早く起きちゃって」
海南、お前もか・・・
自転車を降りて学校まで歩く
「一緒に行くって言っても坂登るだけだけどな」
「そうだね」
南の歩調に合わせるからどんどんみんなに追い越される。
「確かに8時でよかったかもな」
「ごめんね」
クラスに入る。
「おう」
「おお天・・・おわーーーーーーーーー!!」
海南を見てみんな絶叫。
涙を流すんじゃないかと思うやつまでいた。
「うるさいぞ、席に・・・・おーーーーーーーーー!」
担任の山本まで驚いている。
山本に言い忘れてた。
昼休み。
「海南、メシは?」
「何も持ってきてないの」
「そりゃそーか、病院で弁当は作れねーしな、じゃあ雄一郎誘って学食行くか」
「うん!」
「それでな、俺ゆーたってん、お前それはあかんでって、ほんだらねーちゃんが何も言わんでビンタやで、おっそろしいわ」
「わはははは」
雄一郎の爆笑話で学食に輪ができる。
そんな光景も海南には新鮮なようで、非常にうれしそうだ。
当然授業も何の問題がある訳も無く、無事進んでいった。
次