第三章
冒険者ギルドにて


ゴブリンに殺されかけたしもるは実にあっけらかんとしたもんだ。

「アレはな、コケてなかったら俺一人で壊滅させててんって!」し

「アホか、お前コケる前に空振っとったやんけ!」カ

「アレは空振ると見せかけてやな、あ〜、俺の偉大なる戦術がわからんかなー」し

「一生分からんし、解りたくもない」シ

うだうだと話をしているうちにだんだん通りに人や馬車が増えてくる。

アマに近づいている訳である。


「アマに着いたら何する?」シ

「寝る」ぐ

「オッサンやなー、とりあえずでっかい家探すやろ」カ

「なんで?」し

「何でってなー」カ

「ホンマにこのお坊ちゃんはなー」シ

「とりあえず遊ぶには金いるしなー」カ

「自分で遊ぶ金くらい自分で稼がにゃなー」シ

カイザーとシンゴの右人差し指は鍵状に曲げられている。

「こ、こいつらドロボーする気か・・・」ぐ

最低の神官たちである。

二人の話しているその笑顔は汚い笑顔であった。

多分、今自分たちがプリーストであることを完全に忘れているのであろう。

「稼ぐんやったら冒険者の店行ったらええんと違うん?」し

「あ・・・」シ

「忘れとった、まっとうにもっとでっかく稼ぐんやった」カ

やはり忘れていたようだ。

しかしいつの間にかシンゴの手には、何処で拾って来たのかはあえて聞けない、いや確実に拾ってきたとは思えないような大きな宝石が握られていた。

「まあ起こってしまったものはしゃーないよな」

シンゴはそう言うとその宝石をかばんにさりげなく放り込んだ。