たいまつに火をつける。

それを確認したしもるが川下で大きな石を数個投下する。

思惑通り石の投げられたほうを向く見張り番たち。

「火の精霊よ!炎の矢となれ!!」

ファイアーボルトは二発完成し、藁葺きを焼く。

「今だ、しもる!ランタンの油投げ込め!」

「よし!」

しもるは荷物にあったランタンの油を全部燃えているところに投げ込んだ。


ごおおおおお!

燃えていたわらは業火のように激しく燃え、さらに中州に茂っている葦をも焼き、コボルトたちを容赦なく焼き尽くしている。



「いやーぐっち、性格の現れるエグい作戦ですなぁ」


しもるの言う通り、たしかに勇者とかとはかけ離れた作戦だ。

戦いやすそうなところを見つけ、そこに陣取る。

「さーてかかってこーーーい!!」

しもるは目立つように河原に立ちはだかる。

焼け残ったコボルドやインプがわらわらと泳いでやってくる。

「これでもくらえ!」

ぐっちはしもるの立っているあたりの水際に自分の持っているランタン油をたっぷり流した。

泳いで上がってこようとするも滑って上がって来れないインプたち。

やがて力尽きて流されていくものも多々現れた。



「ほ、ホンマにエグい作戦やな・・・」

やや引いているしもる。

「ボサっとすんな、上がってくるところを攻撃や!」

滑ってもはい上がってくる連中を上から攻撃。

それでも上がってこようとする、それを上から叩く。

また力尽きて下流へ流されていく者達。

相手に戦闘を全くさせていない。

なんと汚い策であろう。




ぐっち作戦ここに極まれり