そう言うワケでイタミへ向った二人。

「コヤイケ付近って言ってたよな」ぐ

「おお、もうコヤイケ付近やけど何か感じる?」し

「それが全く、っていうか精霊の力を全く感じないんよ」ぐ

「全く?」し

ぐっちは自分の持っている水筒を空け、
「ウンディーネ、出て来い」と水の精霊を召還した。

しかし全く出てこない。

「失敗したんちゃうん」し

「馬鹿言うな、自分の手なづけてる精霊に対して失敗なんてあるか」ぐ

「じゃあここの精霊は皆逃げたのか?」し

「いや、逃げたんじゃなく隠れてる」ぐ

「何でわかるん?」し

「水筒に必ずウンディーネはいる、出て来ないという事は何か精霊の嫌がる別の力が働いてるんだと思う」ぐ

「じゃあ何が?」し

「それを探しに来たんやろ?」ぐ

「ああそうか」し



付近を調査する二人。

しもるは聞き込み調査を、ぐっちは精霊を探しに。



「どうやった?」ぐ

「んー、隣に下着泥棒が入ったとか、最近かまどの火が強くなったとか、おじいさんの痔が悪化したとか、近所の酒屋が値上がりしたとか言ってた」し

「全然関係ないやん!!!」ぐ

「ぐっちが色々聞いてこいっていうから!!」し

「下着泥とか火力アップとか・・・」

そう言ってぐっちが考え込んだ。



「おいぐっち、なに黙ってんねん、変な顔がますます変に見えるぞ」し

「うるさいわい!!ちょっと気になったことがあったんや!」ぐ



「お、その頭で何か分かったか?」し

「なにがその頭や! ちょっとわかったわい」

「ほうほう」し

「しもる、ちょっとマッチつけて」ぐ


しゅっ

しもるはマッチに火をつけた。

いつもより大きく燃えている気がする。

「燃えすぎじゃね?」し

「そのまま持っててくれ」

ぐっちはそう言うと『火の精霊よ、矢となれ』とファイアーボルトを作った。


「な、なんじゃあこの巨大なファイアーボルトは!」
しもるが驚愕するくらいの巨大なファイアーボルトがぐっちの頭上に完成した。

「し、しし仕方ないからコヤイケに行け!」
ぐっちはファイアーボルトを池に放った。

じゅうううううう

コヤイケは蒸発して水位が少し減った。