『精霊使いよ、炎を使え、我、援護する』
「え?」
ぐっちは声のする方を見た。
イフリートが苦しみながらもその場に仁王立ちしている。
「よ、よし・・・「炎の精霊よ!矢となり、壁を打ち破れ!」
鋭利で長いファイアーボルトが魔法壁に向う。
ぎぃぃぃん!
ファイアーボルトもまた魔法壁に阻まれる。
「がぁぁぁぁぁ!」
炎の王の咆哮と同時に炎の矢は巨大になり勢いを増す。
みしみしみし。
魔法の壁にひびが入り、しもるの剣によって叩き割られる。
「炎の王イフリート、汝の力を示せ!炎の渦となれ」
ぐっちはヤケになり、使ったことも無い魔法を唱えた。
魔法は完成し、魔法使いのいる場所で炎は大きな渦を巻いている。
「ぐぉぉぉぉ!」
あまりの魔法の強さでレジストに成功したがダメージを食らって苦しむ魔法使い。
「ぎゃーーーーーー!!」
当然その渦の中には近くにいたしもるも含まれる。
敵と一緒に焼かれたしもる。
「あっついわ!!!」
その衝撃で混乱が解けた。
「あ、あれ?魔法使いは?」ぐ
混乱に乗じてテレポーテーションでどこかに逃げてしまった魔法使い。
戦闘の終了であった。
「精霊使いよ、礼を言う」
イフリートは精霊語でぐっちに語りかける。
「いや、アンタの力使って倒したようなもんだし」ぐ
「必要な時我を呼べ、契約としてこれを残す、剣は戦士に・・・」
そう言ってイフリートは消えていった。
赤く光る宝玉と剣を残して。
ぐっちはイフリートの魂球を手に入れた。
しもるは炎の剣を手に入れた。
「さて帰るか」ぐ
「なんか二つとも楽な仕事じゃないな」し
「ホンマにな」ぐ
「さっさとアマに帰るで〜」し
「なぁしもる、服買うの付き合って」ぐ
「何や!やっぱ気にしてたんか!わーっはっはっは!!」
この玉が将来世界を変えることも知らずに二人は笑顔でアマに帰っていった。
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