どかぁ!!

ずざざざざーー

異音が当たりに響く。

「シンゴ、カイザー!」

シンゴが飛び蹴りで、カイザーが拳で魔術師をふっ飛ばしていた。


「貴様ら・・・」

「俺らはオノレを許さへん」カ

「何だと?」

ばきぃ


起き上がってきた魔術師を再度殴り飛ばして地にはわせるカイザー

「何で、何で」
マウントポジションを取りボコボコにするシンゴ。





「何でもっと若い女の多いところでやらんのじゃ!!ババァのパンチラみて何がおもろいんじゃ!!死ねボケ!!」シ


「は?」



「お前のせいで年寄りのパンツ顔に飛んできたやないか!マジで死ね!!」カ

カイザーの怒りはシンゴのそれを上回っていた。




「・・・そんな理由?」ぐ

「さっき俺が聞いたばーさんの下着やな」し

物事はどこで繋がるか分からない。

「やべ!あいつらまた逃げるで!」し

「おい、そいつに杖を持たせるな!テレポーテーションで逃げる・・・」


「ほう、どうやって?」シ

シンゴは魔術師の右腕に左足を、カイザーは左腕に右足を乗せて立っている。
杖は当然握られていない。



「おやすみ、魔術師さんよぅ」

カイザーのその台詞をきっかけに殴る蹴るの暴行を働く二人。



「自分の犯した罪を悔い改めろ!」シ

ボキ

パンチラは神が与えし最高の奇跡と言う事を知らん愚者が!」カ

ベキ

骨の折れる音があたりに鳴り続ける。

「そんな理由であんなにキれるか?」ぐ

「最低の神官やで」し

「リンチやもんな」ぐ


「滅せよ!神の敵対者!」シ

「これは神の鉄槌なり!」カ

そんな事に味方する神は居ない。

「ケイヤクセヨ」



「我と契約せよ、炎の王を従えし精霊使いよ」

「わ、わかった」

魔法の鎖を断ち、風の王との契約の儀式を行うぐっち。

「我はジン、風の王なり」

そう宣言すると、ジンは消えていった。

「どうなった?」し

「ああ、契約した、そっちは?」


「ぼっこぼこ」し



薄れ行く意識の中、魔術師の懐からひとつの石が零れ落ちた。

ぴか!

まばゆい光を残して魔術師は消えた。

「・・・神が助けたんじゃね?」し

しもるの言うとおり、奇跡のような脱出だった。

「ははは・・・」
ぐっちも笑うしかなかった。


「畜生逃がしたか!」シ

「今度会ったら確実に息の根止めたる」カ

「風止まったやん」し

「ああ、精霊の働きも正常に戻ったみたいやな」ぐ

「不本意やが帰るか」シ

「そうやな」カ

「ぐっち、何持ってんの?」し

「契約の証だってさ」ぐ


ぐっちは風の宝玉を手に入れた。

「これは?」し

「風の精霊力の働いた盾みたいやな」ぐ

「どうせお前すぐ死ぬから持っとけ、ちっとは死ぬ確立減るやろ」シ

「すぐ死ぬとかゆーな!」し

しもるはウインドシールドを手に入れた。

「さて、帰るか」シ

「そーやな、楽勝な依頼やったで」カ

「そー言えばしもる死ななかったよな」ぐ

「そうぽくぽく死んでたまるか」し



ぐっちは二つの宝玉を手に入れた。

それは偶然とはいえ後の彼に巨大な力を働かせる事となる。

世界はこのパーティーを中心に動き始める。

まだその現実を誰も知らないままに。



第十章へ

目次へ戻る