時を少しさかのぼって、ようやく走るのをやめたしもるは更に人気のない場所にいた。


「あれ〜?カイザー・・・おらんな〜。どこ行ったんや〜?一人は寂しいって。しかもここはどこなんやろ〜」しも

しもるは道に迷っていた。

「あ、そういえばぐっちを忘れてたわ〜。あいつ気絶しとったな〜。」しも



カイザーはぐっちの存在を忘れていたが、しもるは分かっていながら置き去りに逃げ出したのであった。

「そういえば、カイザーからもらった帰還石あったな〜。一人で寂しいから、これでぐっちでも呼んだろ〜。」しも

「おいでませ〜、ぐっちさん。いらっしゃ〜い、ってこんな呪文いややなぁ〜」しも

帰還石が光って割れ、かわりにぐっちが現れた。

「ホンマ、堪忍やで〜。お助けください、お代官様〜」ぐ

ぐっちは土下座していた。

「・・何やってんの?」しも

「なんやったら、ええ気持ちになる薬ありまっせ。気に入らん上司を気づかずに殺せる毒とか・・。」ぐ

ぐっちは卑屈に命乞いをしている。

「そんなんいらんから、道迷って困ってんねん。ぐっちシャーマンやねんから精霊に道聞いてや〜」しも

「・・ん?なんや、しもるか。ん、コホン。道迷うなんてアホやな〜。俺はお前を探しとったんやで〜」ぐ

ぐっちはさっきとはうってかわって、恥ずかしげも無く態度が変わる。

「そうなんや〜、助かるわ。ところでさっき言ってた薬とか毒って何なん?」しも

「は?なんや、しもる欲しいんか?これは精製が難しいから簡単にはやれんな〜。とりあえず帰るで」ぐ

ぐっちは話しをはぐらかした。

「待ってや〜。あ〜、お腹すいたわ〜。」しも

しもるはまた道に迷いたくなかったし、それ以上にお腹がすいたのでそれ以上つっこまなかった。

一体いつになれば冒険は始まるのか。

死者もなく、展開も進まず

うだうだと次章に続く



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