「で、どこに行ったら良い?」シ
「終了したらカブト山の登り口に牧場が数件あってな、唯一馬だけを育ててる牧場があるから、目印は乗馬できるって看板があるからそこに行ってくれ、そこの牧場長が地元の責任者だ、完了確認してくれるから」
「全滅ってどこかに隠れてたらどうするん?」し
「ま、全滅とは言ったものの相手だってどこに隠れてるかわからないしな、最悪これ使って一日位して出てこなければ問題ないって事で」
大将は皮袋をよこして来た。
「ミノタウロスの好きな匂いのする皮袋だ、腰にでも吊り下げたら集まってくるだろう」
「じゃあしもるに結んどこ」シ
「ままままま、任せとけ!」
心の中では名も知らぬ神どころか悪魔にさえ加護を祈っているしもるであった。
モンゴリアンチョップを出、ニシノミヤに向かう。
「そうや、これ」
シンゴはカイザーに賢者の杖を手渡した。
「おお、ホンマにあったんか!」
「で、それどんな効果が出るん?」シ
「うわさが色々ありすぎてわからへんねん、知力が上がるとか、魔力が上がるとか」カ
「へー、まぁ結構苦労したから大事に使えや」シ
「おお、これは売らんようにするわ」カ
その後、カイザーは言った通りに賢者の杖を手放すことは無かった。
カブト山に着くもののどこにいるかも分からない
「カブト山ゆーても広いから分からんな〜」カ
「終了の時に挨拶するところで聞いてみよう」シ
牧場に行き、詳しい話を聞く。
「頂上に行くまでに大量に発生してるんか」カ
「じゃあしもるを先頭にして歩こうや」シ
「ちょちょちょ、まぁまぁ、ヒーローはどーんと構えて後ろ歩くもんちゃうん?」し
「何ゆーてまんねん大将、来る時は前からでも後ろからでも出てくるわい」カ
「そうそう、真ん中にいたって死ぬ時は死ぬわけやし」ぐ
「まぁ大丈夫や、この辺教会多いから」シ
死ぬ前提で話をしている三人。
しかししもるの圧倒的な懇願により一番後ろに行かせる事になった。
シンゴを先頭にぐっち、カイザー、しもるの順で山を登るパーティー。
「後30分ほどで頂上やろ」
ブン!
ギャアアア!
叫び声のする後ろを向く
しもるが倒れている。
「ち、気づかんかったわ!」シ
「シンゴ!前や!」カ
気づけば回りはミノタウロスで一杯だった。
「囲まれとるなぁ」カ
「カイザー、毒は?」シ
「ダガーが・・・12本に塗ってるな」カ
「ざっと見て20以上居るな、できるだけ正確に当ててくれ」シ
「誰にモノゆーとんねん、一本もしくじるかい」カ
「ぐっち、多少荒いけど木ごと焼いてしまおう、イフリート召還頼んだ」シ
「時間だけ稼いでくれ」ぐ
そう言うや否やぐっちはイフリート召還を始めた。
「で、お前は?」カ
「さて、どっちで行くかな?」シ
「ミノタウロス相手じゃ弓も効かんやろ、メイスで行けや」カ
「・・・そうするか、よし、援護頼むぞ」シ
シンゴは前方のミノタウロスの群れに走りこんだ。
カイザーはぐっちを守りつつダガーを投げ込む。
ダガーを打ち込まれたミノタウロスは徐々に行動が鈍くなり、やがて倒れこむ。
「こんな敵にメイスで追いつくか!」
いくら殴ってもミノタウロスは倒れない。
そうこうしているとイフリートが前方に現れた。
「炎の王に命ずる、己が心の欲望のままに焼き尽くせ!」
『了解した』
イフリートの咆哮とともに辺りが炎に包まれる。
「カイザー!ぐっちの近くに!!」シ
ぐっちの辺り以外、半径500Mは焦土と化した。
数匹は逃げてしまったようだがさして問題は無い。
「おいおい、すごいな」シ
「で、しもるは?」カ
忘れてた
しもる
職業 ナイト
死因
斧による体断裂
「火葬場に行く手間が省けたな」カ
しもるは死んだ後にイフリートの炎で焼き尽くされたようだ。(こんがりと)
仕方なく先ほどのふもとまで黒焦げの遺体を運んで戻り復活させる。
ちょうど夕立もあり、残っていた火も完全に消えただろう。
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