6時


「何も出てこんのはヒマやな」
焚き火を見ながらそわそわしだすシンゴ。


「そう言えばシーフ辞めてから一人で見張りとか無かったもんな〜」


「いや、見張りというより一人の時間がなかったなー」


「そう言えば農場の大将元気かな〜、レンジャーの時の田中とかキノコ間違って毒キノコ食って死に掛けてたな〜」


「神官修行時代の木下とか間違えてファラリスに祈ってたなー、アホやなー」


ちなみにすべて独り言である。


それも口に出して言っている。



シンゴのクセである。




「一人寂しいなー」



「一人寂しいなー」




「やっぱり一人寂しいなー」


・・・・・・



「よっしゃ!」

いきなり立ち上がるシンゴ





ぱーんぱーかぱん!ぱらららぱーんぱーんぱぱん!
ぱらららぱーんぱーぱぱーんぱーぱ ぱーーん!


「なんじゃーー!」

飛び起きる三人。
各自武器を持ってテントの外に飛び出してきた。


「あーたーらしーい、あーっさがきた!」


「何があったんじゃー!」カ


「ん?ラジオ体操しようと思って」


「心の中で歌えや!」カ


「声に出して気分すっきりしたいんじゃ!」シ


「んも〜〜、何時やと思ってんねん〜〜」ぐ


「6時半!良い子は起きてラジオ体操の時間!」シ


「勘弁してくれよ〜、俺ケツ痛くてずーっと眠れんでやっとさっき寝たばっかりやのに〜〜」し


「気にすんな!おい役立たず二人!メシ炊け!カイザー、体操付き合え!」シ


「おい、これからこいつの見張り一番にしようぜ、早起きさせたらこっちがめんどい」カ


「ホンマやで」ぐ


「ブツブツぶーぶー言うな!高原の早起きは気持ちええぞ!」シ


「しゃーないなー、わかったわ、付き合うわ」カ


シンゴは満面の笑みだった。



朝食も終え、昨日と同じように山を歩き回る一行。


他の敵は出てくるもミノタウロスは一向に出てこない。


一日無駄に動いた感があった。


「おい、また日が暮れたぞ、どうする」カ


「1回山を降りたいところやな、まぁ全滅させたっぽいから100万は確定したやろ、とりあえず報告に行くか」シ


山を降り、牧場に報告しに行く。


「そうですか、御疲れ様です、もう夜も更けましたし、お客様の部屋と言うのはございませんが今日はウチでお休み下さい」


と言う牧場長の勧めに従いここで休むことになった。


早速部屋に案内して貰う。

「ここは馬牧場で乗馬できるんですよね」シ


「はい、競走馬を育てております、種牡馬に慣れなかったうちの馬を引き取って乗馬にしております」


「明日乗っていいっすか!」し


「はいどうぞ」


「よっしゃーー!」






お前、ナイトのくせに馬乗れるのがそんなにうれしいか。


部屋に到着。

ワラをベットマット代わりにし、シーツをかけて立派なベットの完成である。


「食事が出来たらお呼びしますね」

牧場長はそう言って戻っていった。


「なんか焼肉の匂いせーへん?」
ぐっちが言う。


「いや、わからんけど」カ


「俺鼻悪いからさっぱりわからん」シ


「今日焼肉かな?」し

食事はスープとパンと魚だった。


「あれ、焼肉は?」し


「おかしいな、確かに焼肉の匂いが・・・」ぐ

食事を取り、部屋に戻る。


「二人ともあんまり食べてへんかったやん、どーしたん?」し


「そうか?そんな事ないで」カ


「俺、実は腹へってさっき木の実食っててん」シ


「へー、さて眠たくなってきたから寝るわ」ぐ


「俺も、お休み〜」し


「そうやな、寝るか」シ


「ああ、そうしよう」カ


明かりを消し、睡眠をとった。