「まぁ剣もお前が気に入ってるみたいやしな、お前が持っとけや」 カ
『感謝する』
「ん?お前なんかゆーたか?」 カ
「いや、言おうとしたけどその前に」 シ
剣を見た
「ああ、剣が語りかけてきたんやな」 カ
「ああ、そうみたいや」 シ
「剣の名前言いにくいからな〜、なんやったっけ?」 カ
「ソウルイーター」 シ
「ややっこしいなぁ」 カ
「確かにな、名前変えたいけどな〜、勝手に変えていいもんなんかな?」 シ
「エエんちゃう?変えたったら」 カ
「そーやなー、剣って男?女?」 シ
『性別は無い』
「ああそうか、剣やもんな、でも男も女も無いって変やな〜」 カ
『我からすれば貴公らの方が変だ、我らは無から作り出され、やがて有になる、そのまま有であるだけだ、人から作られるだけで我ら同士が子をなす事は無い、それのほうがまさに変だ』
「なるほどって言いたいけど堅い!」 シ
『金属であるから仕方が』
「その堅いじゃない!もっと楽しく!!」 シ
『主よ、其れは難しい、我は破壊する物、人を殺め、動物を殺める、それらの未来を破壊する物、その我が楽しいなどとは』
「あーもー、難しく考えんな!!全部が全部破壊すると違うわ!!そこから創造もあるんじゃ!!もう名前変える!!魂を食うとかって何か呪われてそうな名前やないか!」 シ
『主よ、我は呪われ・・・』
「うるさい!変えるったら変える!!」 シ
「そうじゃ!名前がカタいんじゃ!シンゴ!行ったれ!」 カ
「そーやなー、確かミスリル銀で出来てたよな、よっしゃ、ミスリルから取って『みっちゃん』や!今日からお前はみっちゃんや!」 シ
『み?』
「なんでみっちゃんなん?銀ちゃんでもえーやんけ」 カ
「銀もカタそうやしな、みっちゃんやったら男でも女でもいけるやろ?ホンマは男かもしれんし、女やっても楽しいしな」 シ
「わかったな、みっちゃん!今日からお前はみっちゃんやからな!!」 シ
『了承』
柄の部分に掘られてあったソウルイーターの文字は消え、その場所に新しくみっちゃんと彫られた。
剣が自分でその部分を溶かし、自分でその名を彫ったようにへこませていた。
「へー、器用やな、自分で修正とかできるんか」 カ
「ま、なんにせよみっちゃんになった訳やな、これから頼むぞ、みっちゃん」 シ
『了解した』
「後な、あるじとかやめてくれや〜、なんか別の名前で呼んでくれ」 シ
『しかし主よ』
「やめろって、一緒に冒険に出る仲間やろ?」 カ
『・・・仲間』
今まで呪われた剣としか言われた事が無かった剣。
自分ですら呪われていると自覚していた剣であったが、この2人はそんな事を気にしなかった。
それが嬉しかった。
新しい名前を彫り上げた時、そして仲間と言われて救われた気がした剣であった。
『なれば友と呼ばせて頂きたい』
「まだ堅いけどなー」 シ
『そちらは2友と』
「2やって?まぁええか、よっしゃ、遊びに行こうや」 カ
その後、二人と一振りは街へと消えた。
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