第22章

引き裂かれたパーティー



久々に飲んだな〜。


独り言をもらしながら帰路につくぐっち。


貯蓄は出来、仲間も増え、アマに来て良かったと思っている。


家に帰るとベッドに直行、そのまま眠りに落ちた。




その夜  ぐっち邸


ぐっちが完全に眠っている頃だった。




貴様はそれで幸せか



内なる声か、誰かの声か。


ぐっちは目を覚ました。


「・・・何やったんやろ?」


再度眠りにつこうとしたぐっちに再度その声は語りかけてきた。


「貴様はそれで幸せか」


「は?誰??」


「己が力を使いもせず、ただ惰性で生きるその生き方で幸せなのか」


「なんやっちゅ−ねん!」


「精霊達を従える力を持ち、世界を従える事の出来る者になったと言うのに、貴様はそれで幸せなのか」


「は?金も手に入る、気の合う仲間もいる、結構幸せやぞ」


ぐっちは自分の中から語りかけてくる言葉に答えた。


「人は力を欲するもの、それが腕力、金銭力、そして魔力などさまざまな力を」


「で?」

ぐっちはその内なるを聞いてみることにした。


「力は支配を生む、権力となり、他の如何なるものをも支配する」


「・・・」


「支配力は人だけにではなく、色々な生物にまで及ぶ」


「そらそーやろ、畑に家建てろって言えば大地の精霊は死ぬけど建物の精霊が働き出す」


「支配者のみがその死の輪からは解き放たれる」


「アホな、いずれは皆死ぬやないか」


「いずれはだ、死ぬまでの間、その輪の中にいることを、そして誰かに支配される事を望むのか?」


「誰もそんなん望まへんけどそんなモンしゃーないやないか!」


「貴様がすべてを支配できる力を持っていてもか?」


「何?」


「精霊王たちと契約し、その力を自由に操る事が出来るのにか?」


「・・・精霊王の力でそんなモンになっても」


「精霊使いが世間から冷たい扱いを受けていても貴様は平気なのか」


・・・


「太古に魔法王国が終焉を向かえ、蛮族の支配する世になって魔法使いに対する人の目は良いものではない」


「・・・」


「何故か、其れは人がその見えない力を本能的に恐れるからだ、奇異の目で見られておろう、貴様も」


「そういえば俺の精霊使いの服を見てみんなセンスが悪いとか言いやがった」





そらーおめー、そんな変な巨大なお面背負って、YMCA的な衣装で街を歩いてたら精霊使いや魔法使いでなくても・・・



「古より魔法使いは恐怖の対象とされていた、その力の偉大さに」


「確かに俺も危ないとか言われている・・・」




ぐっちの場合は魔法云々よりすぐ毒盛るとかあの非道な作戦とかが実際あぶないと思うのだが。