翌朝


早目に起き、仕事の続きを行う。


ムコガワのカルト宗教団体殲滅。

不景気や政情不安になるとこの手の宗教がはやるのかね?



昼過ぎには制圧した。


「さて、アマに帰るか」

シンゴがそう言ってこの仕事の終了を宣言する。


「そうやな」

カイザーも辺りを見回して確認を終え、それに同調する。


イタミに差し掛かり、もうすぐアマと言った時だった。




どかーーん


目的地の方面で大爆発が起きた。

凄まじい爆風がパーティーを襲う。


「なんじゃあ!」カ


「魔法が発動してる」

タカオが冷静に分析した。


「魔法力か?」 シ


「いや、精霊力と思うけど・・・それにしてはデカ過ぎや」 タ


「何かが暴発したとか?」 し


「そこまではわからん」 タ


「どっちにせよ急いでギルドに帰るぞ!」

シンゴがそう言うと4人は一斉にアマに向かって駆け出した。




アマに到着。


街は焦土と化し、建物も大半は焼け崩れている。

人は呻き、その骸を街のいたるところで横たわらせている。


「地獄絵図やないか」

シンゴが呟く。


黒煙と炎の中に崩れ落ちていない城がその姿を現している。


「城は残ってたか」

カイザーがその言葉を発した時だった。


「おい、城で争ってるぞ」

タカオの言う通り、城の上の方で兵が争っているのが見える。


「行ってみよう」

しもるはそう言うと真っ先に駆け出した。



「残った用兵団員は何名だ!」

「50に満たないかと思われます!」

「畜生が、最強最悪のこなみるく傭兵団が壊滅状態じゃねーか、まぁいいわ、俺に続け、王を救出するぞ!」


城外で見張りをしていた傭兵団が城に突入して行った。


「この様子じゃ入れないわな」

カイザーが言う。


「まぁ俺ら部外者やしな、何があっても入れてくれんわな」

シンゴが同調する。


「ちょっと引いて見ようか」

タカオがそう提案したので少しだけ離れて城の上での戦闘が見える所に移動した。



上の戦闘は激しさを増しているようだ。


『風の王よ、我を空へと踊らせよ』


そんな魔法が聞こえた。


実際は5階以上も上なので魔法の詠唱など聞こえるはずは無い。

しかし俺達にはその魔法がはっきり聞こえた気がした。


「おい、いま風の王って聞こえんかったか?」 カ


「聞こえたな」 シ


その詠唱者は空を浮かび、城外に出、体を静止させ、城に向かって魔法を放った。


「イフリート、汝の力を解き放ち、ごみ共を焼き尽くせ!」


「了解」


イフリートの業火が城を護るものたちに降り注ぐ。


「万能なるマナよ、魔法を跳ね返す壁となれ!」


背の高い宮廷魔術師が城壁に立ち、魔法を詠唱する。


「ホッホー!耐えれるんか!」


「力比べじゃ不利だ!」


抵抗を受けても詠唱者は高笑いをしている。