翌朝



じたばたしても仕方がないのでテントで戦闘の準備をする。


「今日はこのヘルム被るわ!」

しもるが頭というより目までガードする奇妙な兜を持ってきた。


「やめろやお前!面白い顔がますます面白くなってんぞ!!」 シ


「お笑いに転向するんか!!」 カ


「うるさいわ!こっちにも考えっちゅーモンがあるんじゃ!」 シ


「下手な考え休むに似たり!」 シ

大爆笑する三人。

これから命を懸けて戦うとは思えない光景だった。




昼すぎ。


「やっと見つけたわ」

大男とビア樽、細い黒服の男が立っていた。


「何の用や?筋肉達磨」


「死ぬお前らの顔見とこうと思ってな」

黒服の旅人がそう言った。


「どうせお前等一緒に戦わんとか言うやろ?横に居てサポートだけはしたるわ」


「流れ弾に当たって死ぬなよ、大将」 カ


「俺の筋肉が焼けるわけないやないか」

ばあさあかあは大笑いしている。


「昨日一杯人が死んでるからアホみたいにゾンビ出せるぞ」

不謹慎な旅人。


「とりあえず何でもボッコボコにしたら良いんですよね!」


「お前ドワーフの中でも際立ってアホやろ」 シ


「やっと見つけましたぁ〜〜うわぁぁぁ!」


ガタイのいい魔法使いが筋肉達磨を見てあせっている。

ただいつもと違うのはオタクの後ろに2人の魔法使いが付いていた事だ。


「おう、オタクのにーちゃん、お前も一緒にか?」

ばあさあかあが笑う。


「残念ながら今回はウィザーズギルドの守護が必要ですので」

オタクと呼ばれたさくらが答える。


「そう言えば崩落してなかったなウィザーズギルドとカレッジ」 シ


「そりゃ我々も魔法で負けたら看板外さなきゃならなくなりますんで」


「そらそーやな」

カイザーが納得する。


「これを渡しとこうと思って」

そう言ってさくらはアミュレット3つとと魔法石数個を手渡してきた。


「なにこれ?」

しもるはアホ面で聞く。


「魔法抵抗力のある・・・わかりやすく言えば魔法を感知して魔法のバリアが自動で発動するお守りです」

さくらが空気を読み、アホにでもわかるように説明した。


「でも強力な魔法は当然無理ですんで、自分でもレジストするようにしてくださいね」


「ありがとう」

シンゴは礼を言った。


「アミュの方は生きてたら返してくださいね〜、じゅあ、ご武運を〜」


さくらはと二人の魔法使いは去っていった。



「何や!くれたわけやないんかい!!」

カイザーはののしりの言葉を吐いた。


「まぁあいつなりの気遣いやろ」

シンゴはアミュレットを日に照らして見、首から下げた。


シンゴ、カイザー、しもるは青く輝くアミュレットを手に入れた。


シンゴ、カイザー、旅人は精神力を使わずに魔法をかける事の出来る魔法石を手に入れた。




「先生、よろしかったのですか?」


「え?」


「アミュレットですよ!、持ち出しがばれたら良いところ左遷、最悪首ですよ!!あんな大事な宝玉」


「人の命と規則、どちらが重い?」


「え?」


「すべてを護ろうとする連中を護る手助けも出来ないギルドならこっちから辞めてやるわ」


「師・・・」


「左遷は慣れてる、気にするな」


「はぁ」


「ひょっとしてあいつらがあの敵を倒してみ?あのアミュ付加価値ついてもっと高値になるかもしれんぞ」


さくらは笑い飛ばした。