日も暮れようとした頃だろうか。
城から爆発音が聞こえた。
ざわめく城内。
「シンゴ!城や!!」
ばあさあかあが城を指差す。
しかし三人は微動だにしない。
「おい、あっちに敵が」
「あんなエゲツない作戦考えるやつがそんな単純な事せーへんって」
カイザーが解説する。
「何か話したい事でもまだあったか?ぐっち」
シンゴはみっちゃんを抜き、そこに居るであろうぐっちに話しかけるように呟く。
「やっぱりわかるか」
後方よりぐっちの登場だ。
「なるほど城への業火は陽動か」
旅人は魔法を使う準備をする。
「まぁ陽動半分実際攻撃半分かな」
ぐっちが近づいてくる。
「3人の事やから城に居るかも?とか思いながら来ては見たけどな、やっぱりこのへんかなと思ってな」
「お前もわかってたって事か」
カイザーが口を開く。
「そりゃそーだろ、パーティなんだから」
「まぁな」
シンゴが同調する。
「で、考えてくれたか?」
ぐっちが切り出す。
「この姿見て答えがわからんかったらしもる以下の低能やぞ」
カイザーが少し笑ってグレートアックスを構えながらぐっちに言う。
「誰かがぐっちの暴走を止めなアカンのやったらよ、俺らが止めたるわ」
カイザーが何か決心したようにそうつぶやいた。
「ぐっち、最後に聞く、その力捨てろとは言わん、ただアホみたいな真似やめてまた俺らと冒険に出ようぜ」
シンゴが尋ねる。
「冒険なんかせんでも好きな事出来たほうがええやないか、俺と一緒に世界征服しようぜ」
「交渉は決裂っちゅー事やな」
しもるがヘルムを被りなおしてそう言った。
対峙する4人。
しかしぐっちもさすがに仲間に手を出すのをためらっているのか攻撃はしてこない。
ばあさあかあたちも固唾を呑んで見守っている。
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