「無駄だ」


イフリートに指示し、ゾンビを焼き尽くす。
しかし次から次にゾンビは大地より現れる。


「ジンよ、我を空へ」

ぐっちは空中で静止し、クラーケンとベヒモスに命令した。

土石流が起こり、すべてを飲み込む。


「逃げろ!」


「こんなもんにわし等が負けるかーー!」

ばあさあかあとみろんは大木をへし折り、土石流の盾として押さえ込んでいる。


「あいつら人間と違うな」

カイザーがあきれたようにそう呟く。


「おい!しもるは!!」

シンゴがしもるを探す。


「ここや〜」

しもるの周りには何故か土石流が流れていなかった。


「魔法石の力だけやないな」

カイザーは何か別の力に注目する。


「もう飽きた、あっさり終わらせる事にするか」

ぐっちは城に向かって飛んだ。


「待てこら!」

城に向かって走り出す6人。



キャー!

城から聞こえる叫び声。

ぐっちは誰かを右手で持って空を飛んでいる。


「こらぐっち!何さらしとるんじゃ!」

ぐっちの右手に掴まれているのはアマの王だった。
掴まれているところから血が滴り落ち、文字通り血の雨と化している。


「古き王など必要は無い、あっさり死んで頂く」


「やめろ!」

しもるが叫ぶ。

しかしぐっちは更に高く飛ぶ。


「古き王を廃し、我が新しい王となるのだ!見るが良い、これが我の戴冠式だ!!」


ぐっちは宣言するように高らかに叫び、王から王冠を取り上げ、もう不要とばかりに王を空から投げ捨てた。


やめろーーーー!


しもるが笛を取り出し、吹く。




しーーーーーーー!


「お前アホか!笛も満足にふけんのか!!」

そういいながらシンゴは王の落ちてくると思われる場所に走る。


「受け止めろ!カイザー、ばあさあかあ!」


「任せとけ!」


しーーーーーーーー!


しもるは笛を吹き続けている。


バサッ!バサッ!


金色の光がしもるを包み、空へとエスコートする。


着地ぎりぎりの王と共に。


「な、なんじゃあ」

カイザーが絶句する。


金色の光の正体はドラゴンであった。


「アイツ、ナイトはナイトでもドラゴンナイトかよ・・・」

シンゴも驚きを隠せない。


しもるが吹いていた笛は人間には聞こえ無い周波で鳴っていたようだ。