「みっちゃん」
シンゴの手の中にはミスリル銀のかけらが残っていた。
シンゴは大切に袋に入れて保管しておいた。
ぐっちを埋葬し、みっちゃんの墓も作った。
墓は人間にだけ与えられた物じゃないだろう。
いつのまにか居なくなったしもるに気付き、カイザーとシンゴはニシノミヤの家に帰ることにした。
「なぁ」
カイザーが尋ねてきた
「何や?」
「なんでしもるは魔法に強かったんやと思う?」
「アースアーマーとかがその精霊力を相殺してたんと違うか?」
「なるほどな、あと、みっちゃんの足りなかった分の使ったお前の経験って何やろ?」
「それやねんけどな、何か体が重ダルいんだわ」
「へー」
「多分な」
シンゴが弓を構え、放つ
すこん!
矢は狙った木ではなく、自分の足下に刺さった。
「何やってんねん」
「いや全力や、多分みっちゃんの言う経験ってのは俺の生きてきた中での経験、つまり技能やな」
「全部なくなってるんか?」
「わからん」
ニシノミヤに着き、近くのギルドに入ってレベルを計ってもらう。
「プリースト3やね」
「さん!」
「3やって!冒険者レベル3やって!」
ゲラゲラ笑うカイザー。
「他には!他に何か残ってるやろ!」
「無いよ、何にもない」
「ふぁ・・・ファーマーすら無くなったんか・・・」
どうやら最近のレベルが残っているらしく、シーフもファーマーもレンジャーも無くなってしまったようだ。
「で、これからどうするねん?」
「どうするかなぁ」
「俺と一緒に店やらんか?」
「店ってガラじゃないしなぁ、まぁしばらく考えるわ、墓守りでもしてゆっくりとな」
「俺はいつでも待ってるわ」
「サンキューな」
「おお、じゃあまたな」
カイザーと別れた。
次