その後しばらくは家に引きこもっていたシンゴも、馬を『どこからか』手に入れ、昔の恋人の墓場に入り浸っていた。
ある日
「そう言えば掃除とかしてないな」
墓に花を持っていっても墓の掃除をしていない事に気付く。
いや、気づけよ。
今日は墓掃除を一生懸命やってみるか。
・・・・・・・・
なんじゃ、この石?
墓の前に透き通る青い石を見つけた。
「魔晶石かな?」
手に取ってまじまじ見る。
あぁ、あいつのか。
流れ込んでくる誰かの意識。
それは懐かしく、暖かい意識。
墓の主の入った魔法の石だった。
しばらくその雰囲気を楽しんだ。
「ありがとな、お陰で元気出たよ」
シンゴは墓に向かって礼を言った。
やがてニシノミヤに戻り、みろんの家でしばらく何かに打ち込んだ。
「いい出来じゃないですか?」
「工作でドワーフに誉められたら嬉しいな」
みっちゃんのかけらを溶かしてさっきの石をくっつけて。
いるかの形をした指輪が完成した。
「サンキューな」
みろんに礼を言い、帰った。
次