第21章

撲殺天使と炎の悪魔


ごくろうさん

ギルド長にキンザンジコの件の報告を終え、ギャラを受け取る四人。

「どうする、次の仕事あるけど」
ギルド長がそう話しかけてくる。

「いや、明日受けに来るわ、夕方に近いしな」
そう言って四人は冒険者ギルドを後にした。

「俺、ちょっと用事あるから先に帰るわ!」
言うが早いかしもるが居なくなった。

「アイツに何の用があるんや?」

「さあ」

残った三人で飯を食いに行った。


「で、なんでぐっちはアマに来たん?」
飯を食いながらカイザーが問う。

「そうそう、普通オオサカに行くやろ、オオサカのほうが仕事多いんやから、どこから来たんやっけ・・・ヤマ・・・ダ?」

「それはお前電気屋やんけ!ど田舎のヤマグチやろーが」

それにしても好き放題言う二人である。

「やかましい!まぁそうやな、気づいたらアマやったみたいな感じかな」

「へー」シ

「あっそ」カ

「興味なかったら聞くな!」ぐ

三人は楽しく飯を食い、それぞれの家に帰っていった。




「今回の仕事は結構厳しいけどな」

そう言ってギルド長は危険と判の押された一枚の紙を出してきた。

タケダオの古の精霊使いの亡霊退治と書いてある。

「おいおい、このパーティ、プリースト二人もおるねんぞ、亡霊退治くらい何が厳しいねん」
カイザーがもっともな反論をする。

「皆そう言って行くんだけどな、狙われるのはシャーマンだけなんだ、シャーマンだけが惨殺されて帰ってくるのさ」

「ほう」
シンゴが聞く体勢を変える。

「シャーマンが居なければなぜかその亡霊は出てこないんだ、だからシャーマンが居なくなった時点でミッション失敗ってワケだ」

「何!危険なの俺だけ!」

「良かったなぁぐっち、やっと目立てて、もう21章やけどただの一度たりとも目立つところが全くて、皆に『空気キャラ』扱い受けてたやろ?やっと目立つ可能性が出来たわけや、ま、どうせ死んだって所詮は空気キャラやねんから だーれも気付かんし、残念がる人もおらんしな!良かった良かった!!最後にパーっと死に花咲かせてや」

「しもるーー!お前昨日キンザンジコで見つけた毒草、飯に盛って殺すぞ!」

だから堂々行けって。

「ぐっち殺される前に亡霊退治したら俺らの勝ち、ぐっち死んだらゲームオーバーでOK?」 シ

「まぁそう言う事だ」

「で、ギャラは?」 カ

「これはデカいぞ、なんせ100年以上前から続くミステリーだからな、1000万出る」

「何?そんなにヤバイの?」 シ

「ヤバいってーか、シャーマンの死に方がな、首がもがれたり心臓を抜かれたりな、それに魂抜かれるみたいで復活できないみたいだ」

「やめよう!この仕事はやめよう!!」 ぐ

「何おっしゃいますねん、四精霊王を手中に収めたぐっち様のお言葉とは思えませんな」 カ

「お前ら自分が危険が無いからって!」 ぐ

「まぁその通りだな」 シ

「まぁ俺らに任せとけって!俺がぐっちを見捨てた事が過去に一度でもあったか?」 カ

「キマイラの洞窟で・・・」

「何やとー!あれは俺の愛やないか!低能でクソの役にもたたん貴様らを何とか人並み程度にしてやろうとやな!」
カイザーはキレている。

「まぁ受けるわ、これ達成したらギルドの格が上がるんだろ?」 シ

「ああ、ずいぶん上がるんだ、達成したらギルド内でのポストあてがうよ」

「期待しないで待ってるよ、じゃあ行ってくる」シ


三人は外に出た。