そう言えばまだ俺が誰だか名乗っていなかった。
俺の名はカオス。
今、精霊魔術学院に通っている。
もうすぐ卒業だと思うんだけど、なかなかさせてくれない。
・・・。
ひょっとして授業料無くなるのが惜しいから
卒業させてくれないんじゃないだろうな。
あいつならありえる。
何でも、先の戦いのときに、滅法商売上手が居て、
そこから学ぶものがあったとか言ってたな。
有り得るかも知れん。
・・・。
ふう、やっとついた。
しっかしなんでこんなに山の中にあるんだよ。
これじゃまるで生駒じゃないか。
10分前か・・。
遅刻したらあいつ鬼のように怒るからな。
「精霊魔術学院
学院生募集 親切・丁寧に指導!」
・・・と言う大ウソツキな看板をくぐる。
「なに、ちんたら来てるんじゃーーーー!」
入るなり罵声。
いや、これでも10分早く来てるんだって。
家の奥を見てみる。
奥さんの神凪さんが怒っている。
なるほど、朝から奥さんに怒られたのか。
八つ当たりってわけだ。
しかしこれが伝説の精霊使いなんだもんなあ。
最近はインビジビリティ(姿消し)を学んでいる。
噂では、これができれば卒業らしいんだが・・・。
「さっさと覚えろ!覚えなけりゃバルキリージャベリン頭に食らわすぞ!!」
「消えてないぞ、うらあああ!」
バルキリージャベリンが飛んでくる。
抵抗力がなきゃ、普通の人間なら一発で死んでしまうような魔法を生徒に平気で打ってくる。
親切・丁寧なのか、これは?
とりあえず今日も一日が終わった。
いや、一日の終わりが見れた。
生きているって素晴らしいと毎日思う。
へろへろになって家にたどり着く。
今日はそのまま眠りについた。
明日もまた生き延びられますように。
・・・その夜
「もうすぐ一人送り込めますよ」
「まじっすか? めちゃ助かるっすよ」
「早くしなければ・・・」
朝
今日も学校に行く。
訂正、行かなきゃ殺されるから行く。
半分以上完成したインビジビリティを今日中に完成させたい。
そう思い 今日は頑張っている。
「まだ見える!」
がすっ!
蹴られる。
「消えてないっつってんだろーがっ」
どごっ!
みぞおちに一発強烈な拳を入れられる。
魔法使いなのにこっちのほうが強いんじゃないか?
ホントは戦士なんじゃないのか、適正職業は?
・・・・・・。
今日もなんとか終わった。
完全には消えられないが、一般人には見えないようになった。
家に帰る。
今日は晩ご飯を食べる余裕があった。
しかし食べてすぐ寝てしまう。
たまにはコンパも行きたいよ・・・。
今日誘われてたのにな、女子大生とのコンパ。
まあ、卒業して、先生に冒険紹介してもらって、
一稼ぎしたらコンパし放題だ。
がん・・ば・・・・ろ・・・・・・・・
ぐーーーーーーー。
その頃・某所・・・
「まだみつからへん??」
「はい、例の部隊に捜索させていますが・・・」
「あいつ、いったいどこに・・・」
「いくつか足跡は見つけていますが」
「捜索魔法もあかん?」
「はい」
・・・・・・。
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