やがて城が見えてきた。

門兵に使いの者だと伝えると、すんなり王座まで通してくれた。

やがて王が入ってくる。

どんな威厳のある王だろう、どきどきどきどき。



「あ、おつかれー、しんどかったやろ、ま、ゆっくりしーや」

威厳・・・まったく無し。

「えーっと、あー松本君からか、さんきゅ、さんきゅ〜」>しも

「では、確かにお渡しいたしました」>カ

「あ、自分ら手紙持って帰ってくれへん?」>しも

と言って、手紙を書くまで待たされた。



暇なので辺りを見まわす。

豪華なスタッフ(杖)を持ったエルフの宮廷魔術師が右横に居る。

左横には、周辺国最強とうわさの騎士団の騎士隊長が立っている。

なかなかの人物達に見える。

なのにこの威厳の無い王は・・・。

いかん、笑えてきた。



「ふんふんふ〜〜〜〜〜〜ん」>しも

手紙を鼻歌交じりに書いている。

まるで子供みたいだ。

「え〜っと、でぃあ松本君、っと」>しも

……でぃあ?

国の大事な手紙にでぃあ?

まさかね、聞き間違いだよな。

はははは。

「それから〜、お元気ですか?僕はすっごく元気です、っと」>しも

………聞き間違いじゃない。

ホントにそう書いてる。

子供みたいじゃない、子供だ。

………………………・

7分後

「じゃあ、また今度城にも遊びに来てね、ばいば〜い、っと」>しも

……もはや何も驚くまい。

「あ〜終わった〜!我ながら文才あるな〜〜俺ちゃん」>しも

……そして…もはや何も言うまい、彼に関しては。

「あ、書けたから持って帰って〜〜」>しも

手紙を受け取る。

・・・

「あ、自分ら読むなやー、照れるやんか〜」

安心しろ、字が汚くて読めねえよ。

なんて言えなかった。



そそくさと城を出、師匠のところに戻る。

帰り道に何も問題はなかった。

ただ、道中に「くあとろのはか」って言う墓があって、

それを見たうきょーが、「これ、俺の知り会いの墓やねん」

と言っていた。

ただ墓の「は」の上に落書きされてあって点々が打ってあった。

「あはははは、その通りや!おもろ〜」

と言う無邪気な笑みを浮かべるうきょーが居た。

なかなかの悪人かもしれない。



・・・・・ばかって。

さらに誰も聞いてないし。

りゅうは占いに興じ、モモはエロ本を読んでいる。