「なあなあ、あたしも、あたしも〜〜〜!!」

ほぼ装備のそろっているりゅうも見たいと言う。

まあ見ても何も無いだろう。

……

と、思ったのがまずかった。

「ねえちゃん、この春の新作の杖あるで」

と店主は言う。

と言いながら出した杖は上にこぶし大のルビーが付いた

黒い杖だった。

「魔法力UPのルビーの杖、なんとこれがブランド物や!」

裏返したらひらがなで「あにえすべえ」と書いてある。


どう見てもパチ物だ。


うさんくささ120%だ。


誰が見てもわかる。

「あ、アニエスbや…」

目の色が変わるりゅう。

「カオス、これ買って!!」>り

「目を覚ませ!りゅう!これパチもんだぞ!!」>カ

「きっと新作よ!見た事無いもの!!」>り

そりゃ無いだろうよ、パチだもの。

「いや、兄チャン、新作やで、ぽーーんと買ったらんかい!ぽーーんと!!」

店主は気楽だ。




二時間りゅうにねだられて買わされることになった。

これで俺はばあちゃんの形見の魔石を売る羽目になった。

追伸としてパシュミアのローブも買わされた事を書いておこう。

「兄ちゃんこれもあるんやけど」>カイ

「なになに??」>り

「これはな、350年前の伝説の魔術師がしてたらしい」>カイ

「い、いや、もういいから」>カ

「なんやとワレ!もおええわ!お前なんか帰れ帰れ!ペッペペッ!」

…この店主俺につば吐きやがった!

子供みたいに!



しかしりゅうはカイザーをやたら気に入ったらしい。

そりゃそうだろうな。



何とか買物が終わる。

明日突撃だから今日はゆっくり寝よう。

宿屋を見つける。



ホテルカイザー





…めちゃくちゃあやしい。

奴の店だろうか。

いやきっとそうだ。

帰りたい。

しかし見たところ、めちゃめちゃきれいで豪華なホテルである。



入ってみる。

「いらっしゃ〜〜〜い!」

やっぱりか。

「お、さっきの客やんけ!しゃーない、値引きしたろ」>カイ

「やった〜、で、あたし個室がいいんだけど〜〜」>り

「まかしとき、サイコーの部屋出すで」>カイ

「男は普通の部屋でいいよ」>モ

「ハイ、普通の部屋ね、まいどあり〜〜」>カイ

前金で4人分80000円払わされた。

高い。

割引無しならいくらになるんだろう。

そして俺たちもいい部屋に泊まったらいくらになるんだろう。

りゅうの部屋はこの料金中にいくら含まれているんだろう?

いろいろ考えてしまう。



とりあえず部屋に入ってみる。



感想。


50年前の民宿か??ここ。

汚いをあっさり通り越している。

うおっ!ゴキブリが今目の前を飛びぬけていったぞ。


もういい。

寝よう。

まだ18時だけど。


ぐうううううーーーー

すぴーーーーー。


まだ…まにあう

はやく・・シンゴを止めて!

指輪が…指輪を…