町を出、そのまま歩きアワジに渡る船着場に着いた。
「渡ったらすぐなの?」 ク
「らしいんだけど・・・」 ホ
「南に向かって歩いたら1時間ほどで着きまし」 か
「よく知ってるなー」 こな
「ま、一応は天使でしから」 か
・・・忘れてた、天使だった、こいつ。

船に乗る。
船はゆっくり動き出し、やがて波にも負けずに軽やかに海の上を滑り出した。

「なあ」
こなみるくが話し掛けてきた。
「なんだ」
「お前、装備忘れてないか?」
「あーーーーーーー!!」

そうだ、俺、鎧とか買ってねえ!

「ま、しばらくは俺に頼らなきゃならんってことだな」
「・・・そうらしい」
「ま、任せとけ、あーーーーー!」

今度はこなみるくが叫ぶ。
「何だ、どうした??」
「おい!早く俺をさやに入れろ!錆びる・・・いや、お肌が荒れるーーー!」

こいつ、根っから剣になりきったらしい。
「あとで洗ってくれよ、お肌ガサガサになっちゃう」
身も心も剣の上、女みたいになってんぞ・・・。
などとやってる間にアワジについた。