袋小路に追い詰めた。

「ここまでだな」
「そうかな」

再度ナイフを投げつけるシーフ。
俺はとっさに右の壁に向かって転がった。

ばりばりばりばりーーーーーーー!!

なんと、その木の板の壁は腐っていたのか、この夜中に大音量で破れた。

しかし、住民は誰一人として起きてこない。
なんてのんきな連中なんだ。

俺は図らずも勝手によそ様の庭に侵入することになった。
ここまで来たら一緒だ、杖代わりになるもの探して・・・

っと、暗がりだから何も見えないな。

手探りで探して・・・・・・

あった!

両手で持って構える。

「だーっはっはっはーーー!」
ヤツが大爆笑しだした。
何でだ?

ぬあーーーーーーーーーー!!

俺の手にあるモノは、布団たたきだった。

間抜けだ、間抜けすぎるぞ、俺!
もうこの際だ、見掛けなんかどうでもいい、やるか。

「万能なるマナよ、彼の者を捕える網となれ」
杖から白い網がほとばしる。
・・・が、杖が杖だけに情けないものがある。

しゅっ!
よけられたか。

結構確実に捕えたとおもったんだけどな。
「そこまでよ、だだ!」
と、現れたのは、どこかで見た事のある女だった。

「プリースト誘拐事件実行犯と、シーフギルド要人暗殺容疑、それとニシノミヤでの子供からのキャンデーカツ上げ!
三件犯行まとめて死刑よ、シーフギルドからの要請で・・・暗殺する!」

・・・キャンデーカツ上げの犯行は、死刑になる要因のウエイトをどのくらい占めているんだろう。