で、俺

「お前、杖ショボいなー」 カイ
「ま、まあ」 ホ
「元ガッセの賢者と言われた男がそんな杖でえーんか!」 ホ
「ははは」 ホ
「そこでコレはどうや、伝説の魔法使い『らすぷーちん』が使用してたこの魔法の杖」 カイ
胡散臭い、胡散臭いが・・・その杖が発する魔法はかなり強力である。

「ま、ラスプーチンが嘘だとしてもそれを頂こうか」 ホ
「毎度〜〜〜」 カイ

で、問題のケンタだ。

「断る」 カイ
「は??」 ホ
「コイツに鎧を売るのは断る!!」 カイ
「何で!!」 ケ
「ドアホ! 一回鎧売るより、何回も復活させた方が儲かるやろーが!!」 カイ
なんて酷い。

説得してなんとか売ってもらう。
「これどーや」 カイ
「どんなんっすか?」 ケ
ユダの衣や」 カイ
「どんなシロモノなんっすか?」 ケ
「かの有名な裏切り者『ユダ、イスカリオテ』の裏切った時の服や、裏切りを敢行すると言う強さからわかるように、
精神防御力はあるけど、呪われたシロモノやからな、下半身不随になれるぞ」 カイ
「そんなんイヤっすわ!!!」 ケン

どうやらコレは本物っぽい。
衣からあふれ出る邪悪な気が、プリーストで無い俺にまで感じられる。

「わがままやなー、ほんだらこの『ネロの服』は? 最後まで貧乏で、犬と共に亡くなった後に認められたと言うのが持ち主の。 生きてる間には決して幸せになれないという素晴らしい効果が発揮されるぞ」 カイ
本当に殺す気の様だ。

「生きてる間に幸せがいいっすよ!!」 ケ
「ええやんけ、お前中途やねんから、ほんだらこの『カインの衣』は? 聖書中にある最初に殺人を犯したというヤツの服。
効果は、無性に仲間を殺したくなると言う・・・」 カイ
「普通の下さいよ!!!」 ケ

「しゃーないなー」 カイ
と言ってカイザーは、さっきのカインの衣に
ふつうと、油性マジックででかでかと書き込み、
「ほれ、普通のヤツや」
と言って手渡そうとした。
「さっきのじゃないっすか!!!!」 ケ
「お前が普通のがええってゆーたんやないか!!」 カイ
「書いただけじゃないっすか!!」 ケ
「見た目で普通ってわかるようになったやないか!!」 カイ

など、さまざまなやり取りがあったが、結局魔法抵抗性のあるライトアーマーを購入した。