仕事が終わり、猛ダッシュで部屋に行く。
がちゃ
「ただいまー」
「おう、おかえり〜」
美久さんの代わりにばあさあかがいる。
「美久に留守番頼まれてん」
分かったからはよ帰れ!分け前が減る!!と思いながら待つ。
「いや−、なかなかやな」と、つぶやくばあさあかあ。
??何がや。
「ただいまー」と美久が帰ってきた。
レンジを開けて美久が「あれ?」
とつぶやく。
「お、俺、帰るわ!」
帰ろうとするばあさあかあ。
「待て」
一応止める。
台所から「シンゴー、マドレーヌ全部食べちゃったのー?」
と言う声がする。
嫌な予感・・・。
「こら肉団子」
「なな、何?」
慌てるばあさあかあ。
間違いない、こいつが犯人だ。
「お前、マドレーヌ全部食いやがったなー!!」
胸ぐらをつかんで聞く。
「い、いやあの」
「なんで全部食ってまうんじゃーー!!」
「違うねん、シンゴ!」
「ワレ、死にたいんかオンドリャーー!!」
完全に切れる僕。
「違うねんシンゴ、聞いてくれ!」
「なんや、ゆーてみい」
「おいしかってん」
・・・
理由になるか?これ。
おいしいからって・・・。
「そんなもん理由になるかボケーーーー!」
「ひいいいいいいい」
「死ね、死んで詫びろ、肉塊!」
「許してくれ〜〜〜」
「食べ物は先輩の前では、金庫にでも入れなきゃだめみたいだねえ」
悟りでも開いたかのような美久。
もうめちゃくちゃ。
そんなこんなで、今月の家賃はただになった。
次へ