旅人に代わって、ばあさあかあ・みかさんがやってくる。
「美久、心配してたよ、早く元気になってあげてね」
「そうやぞ、シンゴ」
「無理」
「だろうなあ」
フォローできなかったばあさあかあ。
「馬鹿」と、みかさんにひじでこづかれるばあさあかあ。
「ま、出来ないなりにもがんばってみるよ」
「ああ、そうしたれ」
「・・・」
「・・・」
「なあ、ばあさあかあ」
「なに?」
あいかわらずかわいい。
「美久は、本当に幸せやったんかな」
「・・・」
「美久は本当に俺と付き合って・・・よかったんかな」

「おまえなあ」
ばあさあかあが口を開く。
「幸せに決まってるやないか」
「・・・」
「たとえお前と付き合って寿命が短くなったとしても、あんなにしあわせそうだった日々は偽りやない」
「・・・」
「美久は心から幸せやった」
「・・・」
「俺は何度も聞いた、美久に幸せなんかって」
「・・・」
「嘘つかんと言えって聞いた」
「あいつはいつも言っていた」
「・・・なんて?」
「お前と同じだよ」
「?」
「あたしは世界で一番の幸せ者だよ だってさ」
「・・・」
だめだ・・・
「なあ、ばあさあかあ」
「なんや?」
「泣いても・・・ええか」
「おう」
・・・・・・・・・・・・・・・・

次へ