もう着いちゃった。
・・・・・・。
走ったら一分じゃないか。
近かった。
これを歩いて6分って・・・。

ベルを鳴らす・・・。
鳴らす・・・。
鳴らす・・・んだけど
なかなか押せない。

何分か後に押した。

「はーい」
美久さんだぁ!!
声だけで喜ぶ俺。

「あ、シンゴさんだぁ!!」
似たもの同士。
僕の頭にそう言う言葉が浮かぶ。

とりあえず上がらせてもらう。
言っておくけど男が女の子の家に始めて上がる時って緊張するんだよ。

どきどきどき。

神様お願いです。
親御さんには会いませんように・・・。

今日は留守でありますように・・・。

ちなみに下心からじゃありません。

本当に緊張しちゃうからです。

・・・今日はね。

「あら来たの?」

美久さんに似た声が前からする。
美久さんのお母さんだ。
いきなり神様には嫌われたらしい。

「初めまして、シンゴって言います、美久さんのお友・・・」

「初めまして、美久の母ですー。」
話を途中で切られた、話したいらしい。

「美久から聞いてますよ、ずーっと聞かされてるって言った方がいいかなあ?」

「おかあさん!!」
顔赤くしながら怒ってる。

聞いてるボクもやっぱり すでに真っ赤だったらしい。

「あらあらあら、ホントにうわさ通り、真っ赤っか」
そこまで言ってたのか、美久さん。

「何せ美久が男の子連れてくるなんて初めてだから、うれしくってうれしくって」
そ、そうなのか!!
うれしいや。

「じゃ、ごゆっくりね、後で良い物持っていってあげるからね」
どうやら良いお母さんのようだ。

しかしマイペースな親子だこと・・・。