いつも頼ってばかりだった・・・。
今度は・・・俺が。
俺から何かするんだ!!
きつく抱きしめる。
痛いという声を振り切って。
「美久さん、大好きなんだ、嫌われたらどうしようって、どうしようって・・・。」
もう涙は止まらない。
「怖かったんだ・・・絶対に・・・嫌われるって思って・・・」
「隠してる自分が嫌で、でも、嫌われたくない 離れたくないって!」
最後は絶叫に近かった。
「ばか」
かろうじて動く手で体をぽかぽか叩く。
叩きながら
「そのくらいじゃ、美久さんはシンゴさんを嫌いになりませんよ〜」
いつもと・・・同じだ。
暖かい・・・美久さんがいるんだ
本当の俺を知っても・・・。
いきなり離して頭を下げる。
「わ!!」
驚く美久さん。
「初めてあった時から好きでした」
「あたしも、だよ」
「付き合ってください」
「大変だよ、わがままだし、やきもち焼きだし」
「焼いて欲しいです」
「歩くの遅いし、男の子と付き合った事無いし」
「美久よりゆっくり歩くです、二人の歩みもゆっくりと、です」
「病気持ちだし」
「似たようなものだよ、俺と」
ぽふ。
体を預けられる。
「お願いしますね、シンゴ!」
二人の歩みは 始まりました。
ただこのとき、最後の「病気持ちだし」が
あとあと辛くなるとは、知りませんでした。
時間は夜10時。
「ママかあさんに怒られちゃうかな?」
「一緒に怒られてね、シンゴ」
「やだ、ままかあさん怖いもん」
「あ〜ずる〜い、です。」
ぽかぽか叩かれる振動が、生きてていいんだっていう証のようで
なんだかとっても嬉しかった。