「涙ふいて早く見ろ」

「うん」

ごしごし。

腕で拭くな腕で・・・。

やっぱ中学生だ・・・。仕草が。

「わー、いるかさんだ〜、かわいいよう。」

ほ〜ら予想通り。
ココロ読めなくたって分かるさ。

「目がきらきらしてる〜。ダイヤみたいだ〜」

ダイヤだってば・・・。

どうやら自分がダイヤを持つなんて考えてないらしい。

説明する。
今日の出来事も、おばあちゃんの事も。

また美久が泣き出した。

「いい人だねえ、そのおばあちゃん、やさしいねえ」

・・・この町の人間は感受性が高すぎるぞ!

こうして、新婚生活(仮)が始まった。

同棲じゃない、一緒に住んでないんだから。

結婚でもない、籍に入ってないんだから。

でも、籍に入ってる人たち皆より、僕達のほうがきっと幸せなんだよ。

僕が仕事から帰ったら
「あなた、おかえりなさ〜い」の声は
毎日響いていた。

良かった、美久の夢が一つかなったみたいだ。

何よりボクも嬉しい!
首筋がこう、 なんだか甘ったる〜くなるんだ。


短い時間、僕達はずっといっしょに居た。
意味も無く くっついていた。
SEX以外は・・・一通りしたんじゃないかなあ新婚生活。