最終章
永遠の詩
入院は11月。
これからイベントが山ほどあるのにかわいそうな女の子だ。
つくづく運が無い。
毎日見舞いに行く。
時間は短いけど。
皆も行ってくれるんだ。
先輩達も、リカも。
病院で会ったりする。
でも話さない、楽しそうに見せるのがかわいそうだから。
12月のある日
「ごめんね」
美久さんが言う。
「何が?」
「クリスマス、一人だよね・・・」
「ここに来る」
「・・・ありがとう」
ば〜か、俺が言うセリフだよ・・・。
クリスマスは夜中まで病室に隠れた。
個室だったし。
正月も配達が終わったらすぐに病院に行った。
でも
バレンタインは無理だろうなあ、動けないし。
そんな事すっかり忘れて2月14日に病院へ
「はいこれ」
満面の笑みの美久さんが俺に手渡す。
「忘れてた」
「も〜」
怒る美久さん
すっげ〜うれしい。
飛び跳ねてた、病院で・・・。
「だめだよ、病院で暴れちゃ。」
また怒られた・・・。
あれ、手紙がささってある。
「シンゴ、あいしてるよ!」
でも
ぐにゃぐにゃの字・・・。
字がちゃんと書けないんだ。
もう、字も書けなくなっている。
力が・・・入らないんだ・・・。