1ヶ月ちょっと後。
「シンゴ、もうだめだって、会いに行ってあげて!」
電話でのリカの叫び声
行かないよ、やくそくだもん。
6月某日
ばあさあかあ先輩だ
「今日、らしいぞ」
明け方に電話。
「分かりました」
でも、行かないんだ、やくそく・・・なんだよ。
仕事は手につかない。
結局早引きする。
帰って一時間後に電話・・・。
「もう、だめだって・・・さ」
旅人先輩だ。
だめだあ
すまない、美久さん、じっとしてられないんだ!!
愛想つかれてもいい! そばに
そばに
そばに、居させてくれ!!
そこが俺の
美久さんの横が俺の唯一の居場所なんだよ!!
原チャリで大阪まで疾走する。
いつもの信号
曲がったら・・・病院。
曲がりきれない
飛ばしすぎた。
バイクと共に転げる。
力が出ない。
そりゃそうだ、5日間、ほとんど何も食ってない。
でも走る、いつもの病室へ!
看護婦達が待っていた。
止められる、羽交い絞めにされ、抱えられ・・・。
「通して・・・
ください」
泣きすぎて声も出ない。
婦長さんが言う。
「美久さんの最後のお願いなんです、だめです。」
「かまわないから、最期は、最期だけは俺の腕の中で・・・。」
思い出したんだ!、思い出したんだよう!!
「死ぬ時は、シンゴの腕のなかがいいなあ」って。
言ってたんだ!
これが
これがめったにわがまま言わない、あいつの本心なんだ!!
早く気づいていれば・・・。よかったよ。