第一章
ホンモノノ輝キ


目が覚める。
夢?現実?
わからない。
わかってる事実。
俺は学生だって事。
美久とは違ってまだ生きているって事。
張り裂けた心の持ち主は、生ける屍のように彷徨いつづけているって事。
ただ本当の死を待ち望むかの如く…。

学校も行きたくなかったんだよ。
リカに会うし。
辛くなるんだよ、会うと。
思い出したくないことを思い出しちゃうんだよ。
ううん、違う。
思い出したいことなんだけど、思い出しちゃうと
ただただ壮大な悲壮感が漂ってくる。
だから
心の隅に置いておきたい事なんだよ。

「美久さん」

つぶやく。
でも、行かなきゃならない。

6月スクーリング。
やる気を無くしていた俺はリポート全てを未提出によって再び二年。
まあいいや、とりあえずクラスでリカに会わないですむしね。
ちなみにその年の3年の進級率、42パーセント程度…厳しい学校。

連れもダブってた…。
こいつは実力、マコトはいつも遊びだけ一生懸命。
ちなみに幼なじみ。

でも、心を預けられる相手ではない。
腐れ縁なだけ。

「今度ちょっとした知り合いが転校してくるから、よろしくな」とマコト。

…したくねーんだよ。

こいつには美久さんと付き合ってたことを言ってないどころか、美久さん自体知らない。
教えてないもん。
ばあさあかあもたびっちゃんもしらない。
おしえてないもん。

「ああ」
一応言う
でもする気は無い。
そんな気になれないしね。