空港の駐車場に着く。
いちよん車を写真に収め、ターミナルに入ろうとする。

「あー、ダメっすよ、俺、泣きますよ」
ケンタが言う。
俺もそんな感じだ。

土産を手早く買い、皆で記念撮影。

そしていよいよ

「ぼちぼち・・・行かなあかんな」
俺が切り出す。

「ケンタ、来年は笑って大阪来い」

「合格したらその足で見せに行きますよ」

「待ってるぞ」

抱き合う。
恥ずかしいなど無い。
俺はそうしたかったからそうする。

「いちよん君、最後まで出費させて悪かった」

「気にせんで下さいよ」
高速代、駐車場代を出すといってるのに出させなかった。

「俺はその分楽しませてもらってんだから」
そう言って出させなかったのだ。

やはり抱き合う。

俺は・・・
おれはな・・・

昔は寂しかったさ。

でもな・・・
美久

今はな

けーこもいるしな、

カイザーもいるしな、

初めて会うのに、異常ともいえるくらい良くしてくれる仲間がいてな。

それも、こんな遠くに住んでるのにな。

こんなに心でつながってる仲間がいてな・・・

美久
今はな

幸せだよ。

そう思い、ゲートをくぐる。
かすかに見えるいちよんとケンタに手を振り・・・

またな〜〜〜!

そう叫んで

俺たちは東京を後にした。