「土日の島流しじゃ、篤、死ぬな」

「復活してまた園田で爆死やな」

「全く、デフレスパイラルみたいなヤツだな。 じゃあ潤也は?」

「ご自慢のPCのデータが飛んで、情報が無いから来週から参戦だそうだ」

「やっぱり競馬は競馬新聞と直感と目だな」

「そーやな」
雄一郎も相槌を打つ。

「しかしお前うらやましいよなー」
とスポーツ新聞を読みながら雄一郎が話を振ってくる。

「何が?」

「美幸ちゃんだよ、まったくうらやましい」

「何で?」

「幼馴染、いい響きだ、なんて甘露なんだ」
雄一郎は独自の世界に旅立ちだした。

「おさななじみ、ひらがなに直してもかわいいじゃないか」

そうか?

「英語に直したら 『OSANANAZIMI』 なんだかいいじゃないか」

それは英語じゃない。
ただのローマ字だ。
学力が無いのがもろバレだ。

「なんてーか、もう婚約者みたいなもんだろ?  いいなあ」

「アレとか? ゴメンだよ」

「かわいいじゃん、学年でも1.2を争うぷりちーさだぞ」

「そーか?」

「そうに決まってんだろーが!」

「でも怖いぞ」

「そこもまただなあ、なんてーかこう・・・あーーーわからんか?お前!!」

「わかんねえ」

「第一今日も起こしに来て貰ったんだろ、かー、俺もそんな彼女ほしーーー!!」

「彼女じゃねーっての」

「何や、余裕か?余裕ぶっこいとるんかワレ。かー、小憎らしーーーー!!」

「そんなんじゃないってばよ」

「そーいや、何で彼女作らんの?」

「いや・・・女が嫌いだから」

「は???」

「だから女嫌いなんだってば」

「なんで」

「まあ、色々あってさ、近づかれるのも苦手」

「ふーん、俺なんかむしろ、満員電車は女の近くと決めてるがなあ」

それはお前の趣味だ。
でもそれ以上雄一郎は聞かなかった。