夕方、皆がいなくなった海岸を後にし、バイト三人はおじさんの軽トラの後ろに乗り、俺たちの夏の間の家であるおじさんの家へと向かった。
なに??
・・・ひょっとして観登もか?
気になっておじさんに聞いてみる。
「ああ、一階に寝てもらうぞ」
まさか女と一緒に暮らすと思わなかった。
その事実を聞き、雄一郎は小躍り、いや真剣に踊りだした。
「女〜、お〜ん〜な〜〜〜♪」
俺はコイツのお気楽極楽さが本当にうらやましい。
「なにゆーてんねん、同じ家に女の子が居る訳や、萌えへんでどーすんねん!」
「お前、ねーちゃん居なかったか?」
「ドアホ!守備範囲外や! 昨日かって俺、ううううう」
泣くほどつらいことが昨日雄一郎の身にどんな辛い事が起きたんだろう。
しかしこう言う賑やかな事があってから、俺たちの夏休みが本当に始まった気がした。
翌日・・・
「コラぁ、観登! 8番さんオーダーまだやろーが!!」
「ごめーーん!!」
「観登! 最低皿は4枚持て!!」
「無理――!!」
「何やとー!!今日の夜特訓じゃー!!」
「ぴーーーー!!」
案外雄一郎はスパルタだった。
そのお陰だろうか、今日は日曜日だというのに客が良く捌ける。
昼飯時も超え、俺たちも順番に昼飯を食う。
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