翌日
俺は三宮西口のマクドの前に立っていた。
しかし待ち合わせが多い。
思ったより電車がうまく乗り継げたので早く着いてしまった。
なんか早く着いたら「楽しみにしてた」と思われそうで嫌だな。
かと言ってゲーセンに行ったら間違いなく遅刻する自信がある。
しかし遅いな、約束の11時は過ぎてるのに。
「ごめーーーうわっ!!」
ずさささーー。
低い段に躓いて転んだ奴が居る。
声に聞き覚えがあったが無視する事に決めた。
「いったーーい」
「あ、居たーー!」
出来ればこのまま気付かれたくなかったな。
「ごめんねー、電車逆に乗っちゃって、気がついたら姫路だったよー」
・・・反対すぎる上気付かなすぎじゃないか。
新快速に乗っても加古川あたりで気付いてくれ。
「それも普通に乗ってたからさー」
「お前、何時に出たんだ?」
「え、8時には駅に居たよ」
「何でまたそんなに早くに」
「なんかさー、楽しみでさー、寝付けなかったんだよー」
・・・子供だ
「でねー、電車で寝てたら姫路だったのー」
「まあ何でもいい、どうする?11時50分から映画が始まるが」
「その時間に見るー!」
「じゃあ並ぶか」
「猫の恩返し」
そう書かれた看板の下のブースに並び、チケットを二枚買う。
「おい、学生証」
「・・・忘れたよ〜〜」
・・・聞かなくても分かってた気がするのは何でだろう。
お姉さんの好意で二人とも学生で入れた。
ポテトチップスとコーラ二個を買って席に着く。
映画が始まったが、あまり面白くない。
ぬう、やはりアニメは失敗だったか。
横を見る。
観登は非常に楽しそうだ。
・・・子供だな
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