いつもの部屋の前に立ち、ドアをノックする。

「あ、は〜い、どうぞ」
そう言われてからいつものように挨拶をして部屋に入る。

「あ、いつもありがとう」

「あ、いや、別にいい」
いつもならそれで帰るのだが、教科書とノートがベッドの上にあったので、気になって話しかけてみた。

「あ、これ?あさってテストでしょ?だからテスト勉強」

「なるほど」

「でも最近学校行ってないからわかんなくて」

「ノート見ていいか?」
病人で成績が学年NO.1ってやつのノートが見たくなったのだ。

「え、何か恥ずかしいけどいいよ」
断わって数学のノートを借りた。

・・・すげえ。

要点が簡潔にまとめられている上、分かりやすい説明も書いてある。
参考書みたいだ。
いや、俺的には参考書よりわかりやすいと思う。

「すごいな」

「え?」

「いや、これ」

「そ、そんなことないよっ」

「いや、これ見たら俺でも良い点取れそうだ」

「あれ?星野君成績よかったんじゃなかった?」

「そんなことない」

「あれ?入試の成績2位で合格だって聞いたけど」

「昔はな、今はダメだ、明後日のテストも捨てたようなもんだ」

「・・・これ、持って行く?」

「いや、いい、せっかくそこまで勉強したんだろ」

「じゃあ写しておいてあげる、明日夕方取りに来て」

「いや、見ず知らずの人にそこまでしてもらっちゃ悪い」

「・・・見ず知らず?」

「あ、いや、なんてーか、悪いからいい」

「いいよ、いつも来てもらってるし、だから明日、ね」

「だってしんどいだろ?」

「暇ですから」

そうか

「じゃ、じゃあ」

「うん、明日ね!」.

「すまん」

そう言って帰路に着いた。

よかったのかな?疲れる事させて。