315号のドアをノックし入る。

「あ、テストどうだった?」
早速聞かれる。

「なかなかよかった」

「よかったー、ダメだったらどうしようって心配しました」

「いやいや、あんなに書いてくれて、これ、お礼」

「??」

「わあ、ケーキだー!おいしそうーー」

「遠慮なく食ってくれ」

「・・・多いよ、星野君」

「多い?」
そうか、女の子に10個は多いのか。
初めて知った。

「じゃあ、誰か見舞いに来た時にあげてくれ」

「あまり来ないよ、お見舞い」

「・・・来ないのか?」

「うん」

・・・
その時、なぜか無性に俺の心が揺れた。

・・・
昔の俺も寂しかったな。

海南と俺がダブった気がした。

「じゃあ、俺が食う」

「え?」

「俺が一緒に食う」

「あ、うん!」


・・・なんで俺こんなこと口走ったんだ?
女嫌いなのに。

「紅茶、いれるね!」
海南は嬉しそうだ。

あんな楽しそうな顔されたら、いくら俺でもやっぱ止めるとはいえない。

海南は手際よく紅茶の用意をし、入れてくれた。

「じゃあ、いただきま〜〜す」

「いただきます」


もむもむもむもむ
ごくごくごく

無言。

てーか何話したら良いかわかんねえ。