今日も日課の病院へと通う。

315号室に入る。


「持ってきたぞ」

「あ、ありがとう」

「気にすんな」

「そりゃするよ〜」

「そうかな」

「そうだよ、じゃあ、はいこれ」

「??なに?」

「例のブツ」

袋を開けるとノートがぎっしり詰まっていた。

「これ・・・」

「うん、今回も夕菜ノート作ったよ」

ノートを一つ取り出してみる。


『数学U用 夕菜ノート』

ほかのも色々書いてある。

『日本史用 夕菜ノート』

「あれ?海南日本史選択してなかったんじゃ」

「うん、でも必要と思うの書いといたよ、信憑性薄いけど」

「・・・ごめんな」

「気にすんなっ!」

「気にするだろ」

「でしょ? 私も一緒、いつも持ってきてもらうの気にするの」

「それは違う、俺は帰りに通るから・・・」

「それでも帰りに毎日毎日寄ってくれるでしょ?」

「そんなのたいした努力じゃないし」

それに、俺は進級のために・・・

「この間、山本先生が言ってたよ〜」

「?」

「星野まだ続いてるなー、俺、1週間くらいで辞めると思ってたがなーって」

「・・・」

「私もそうかなと思ってた」

「・・・」

「でも星野君、毎日来てくれて、日曜とかも寄ってくれて、お友達にまでなってくれて」

「・・・そんなの大した事じゃない」

「ううん、私が寂しいからお茶も付き合ってくれてるし」

「・・・」

「私こんなことしかできないし」