「二日あるわけだし、公演を二回に分けようぜ」
潤也が言う。
「そうだな、そうしよう」
「じゃあ、土曜日は午前が潤也、俺が午後、日曜は午前篤と午後が天斗な」
(一応)同好会長である雄一郎が決めた。
「ま、毎年の事ながら客もあんまり来ないだろうしな」
篤が諦めの混じった感を込めて言う。
「知ってるか?」
「何がよ」
「今年から観客動員数の多いクラブ、同好会には賞金が出るってよ」
「いくら?」
「一位三万円、二位二万円、三位一万円だと、打ち上げに使えって校長がポケットマネーだってさ」
「っちゅーても吹奏楽が一位やろ、出来レースやんけ」
雄一郎が腐る。
「だから今年は吹奏楽は日曜午後の最終に1公演だけだってさ、映研は土曜午後一公演だし」
「ぬー、俺と天斗の時に強大なライバルがあるんか」
「そうなるな」
「俺ら、部屋は何処借りれるんだ?」
「視聴覚室だって」
「ほう、結構でかいな」
「じゃあ、名馬の映像とかバシバシ流せるんだな」
「予想をやったらその場で見れて楽しめるぞ」
「結構いけるんじゃないか、雄一郎」
「ああ、そうやな」
「じゃあ、公演の方は各自で考えて、他のを考えよう」
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「おお、もうこんな時間か、帰ろうや」
雄一郎に言われるまで気付かなかったが、もう六時を越えていた。
皆それぞれ準備をして帰る。
俺はいつも通り、海南のところに寄る。
これから遅くなるって言っとかなきゃな。