やがて潤也の話がはじまった。


「17〜18世紀にかけてイギリスが東洋から輸入もしくは略奪した種牡馬は約200頭に上ると言われてます。その後、世代を重ねるうちに、これらの父系子孫の殆どが淘汰され、現在、世界中にいるサラブレッドの父系を溯っていくと、わずか3頭の馬にしか辿り着きません。 その3頭とは、バイアリー・ターク、ダーレイ・アラビアン、ゴドルフィン・アラビアン」で・・・。

・・・・・・

はっ!
俺、寝てた!!

何か授業かと思ったぞ。

客を見る。

60人入れる部屋に8人しか入ってない。

それも教師と保護者のお父様方ってやつが4人含まれている。

「で、現在サンデーサイレンスを初めとしたロイヤルチャージャー系が・・・」


・・・・・・


ようやく終わった。

「お、おつかれ」

「どうだった、俺の話」

「なかなか難しかったがよかったんじゃないか?」

「そ、そうそう、よかったよかった、なあ篤」

「あ、ああよかったよ」

何を言う、雄一郎も篤も一分前まで爆睡だったくせに。
さらに雄一郎はほっぺたにヨダレの後まで残っている。

「客は少なかったけど教師票と保護者票が入ったからいいんじゃないか」

「そうかな」
ちょっと客の少なかったとうな垂れる潤也を励ます。

「ま、初戦はこんなもんって事で、大将、頼むで」

「そうだぞ雄一郎、ココで反応がよけりゃ明日も期待できるんやぞ」

「ワシに任せとけい!」


昼飯を食い、雄一郎の公演まで予想をして客を稼いだ。

保護者と教師が結構釣れた。

まあ、今日の競馬放送やってるのが学校でここだけだし、予想もなかなか順調だったのもあったからだろう。