「一日目はなかなかやったな」
雄一郎が言う。

部費で買ったジュースや菓子を広げて部員と観登たちと喋っている。

「ああ、そうだな」

「なかなか楽しかったよ、師匠」

「うんうん、それにいろんな子のメアドとか聞いたしね〜」
観登の友達も楽しかったようだ。

「でも天斗の話も聞きたかったな〜」

「俺は明日だからな」

「残念だよ〜〜〜」

「こら観登、ワシの話の感想はどないやねん!」

「あ、し、師匠の話面白かったよ、笑いすぎてお腹痛かった」

「なんやと!ワシの愛と感動と涙のストーリーを面白かったやと!」

「誰も泣いて無かったよ〜〜」

「俺は笑いすぎて涙出た」

わっはっは〜〜〜〜



こうして文化祭一日目は終わり、俺はいつものように病室へと向かった。

「おっす」

「あれ?今日何か配られたのあった?」

「いや、全く無い」
と言いながらカバンからクレープを取り出した。

「ただ渡すモンがあった、これ、うちのクラスの出店のクレープだ」

「買って来てくれたの?」

「ああ、海南もうちのクラスだしな、喜ぶかと思って」

「あ、ありがとう、ほんとに嬉しいよ」

「そいつはよかった、後これ記念に」

「なにこれ?」

「競馬同好会の公演パンフ、みんなの写真が載ってる」

「あ、星野君だ」

「そりゃそうだろ、俺だって同好会員なんだから」

「え、明日お話しするの」
パンフを読みながら言う海南。

「あ、ああ、明日の昼からだな、笑いとかはないけど女性の事を俺なりに考えてみた」

「?」

「女は苦手だけど、最近は競馬場に女性って多いんだよな、だからそういう事を話しようかなと思って」